脱nLDKスタイルの家
 これまでの間取りという言葉の裏には必ずn-LDKという考えがありました。寝室+子供部屋+客間代わりの和室を加えて、もちろんリビング+ダイニング+キッチン。日本人の間取り観の中に無意識に刷り込まれていました。
 この考え方というのは、実は生活様式を限定し、空間を狭めてきたのではないでしょうか?そろそろ古い間取り観を捨てて、『今』の生活様式にあった間取りを考えるべきではないでしょうか?

個室のあり方
 壁で仕切った個室を用意することで、光も風も入らなくなるなど、失うものは大きいです。大体将来のことをあれこれ心配して設計してもその通りにいかないころはよくあることです。それならば、10年後の心配をするより、今から10年間の開放感を大切にする。壁で仕切りたくなれば、そのときに仕切ればいいのです。家づくりはそれくらい柔軟に考えていた方がうまくいくようです。

3つのフリー
 家づくりにはケミカルフリー、メンテナンスフリー、そしてバリアフリーが必要です。
@ケミカルフリー
  現在日本の家は、高気密化され、しかも防腐剤、溶剤などの化学物質が多く不健康です。本来日本の気候を考えると風通しの良い方が家をつくる上で重要なのですが、採算や、効率を重視し壁式の箱の家になっています。これらが要因となって、シック ハウス病等のアレルギーを生み出しているのです。大切な事は健康を守る事です。明日の活力を生み出す家には、天然素材を多用するほかありません。さらに重要なのは室内の空気の流れです。いわゆる通気性ですね。室内の縦横を空気が流れ湿気も抑え、滑らかな空気が流れる室内にすることが大切だと私は考えます。

Aメンテナンスフリー
  メンテナンスフリーとは、つまり高耐久性で、安全性の高い住まいづくり、ということなのです。老後まで考えた家が2〜30年で老朽化してしまったら、不安ですね。基礎では鉄筋入りのベタ基礎や二重基礎にする、また、柱と梁の間に補強板を入れるなど、リフォームの際にもできることはたくさんあるんです。ちょっとした工夫で家や家族を守ることだってできます。すべては老いてから高額の修繕費がかからない様に今することです。

Bバリアフリー
  バリアフリーって本当は何だろう? こんな問いかけをしたことはありますか?一般的には段差を無くす事ですね。でも、温度差も重要なんです。浴室やトイレ、寝室など意外に温度差のある部屋は多く危険です。そこで、床暖房や、ろうかや脱衣室、浴室を広めにするなどして温度差を少なくする事です。

[.おまけ

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