1000円
中型免許を取って、初めて買ったバイク。それは、ホンダのCBR400Rだった。
これは、その400Rに乗ってる時の話。
今もそうなのか定かではないが、この頃のホンダのバイクには、燃料計が無かった。
なので、走った距離から大体の燃費を計算して、燃料を入れていた。
しかし、その計算もアバウトなので、何リッター入るかドキドキである。
いつもは、お金が足りないとカッコ悪いんで、お金を多めに持って給油していたのが、
その時は、極貧生活を送っていたため、財布の中には千円札一枚しかなかった。
ガソリン入れたら、昼飯も食えない状態。
でも、走りたいのでバイクにメシを食わすことにした。
昔のことなので、その時、何キロ走ってたかは定かじゃないが、
千円じゃ満タンには出来ない距離を走ってる計算だったので、
恥ずかしさをこらえ、「レギュラー千円分だけ・・。」と消え入りそうな声で、
スタンドのおねぇさんに告げて、給油してもらった。
しばらくすると、おねぇさんは困った顔で、
「あの・・千円分入らないんですけど・・。」と言うではないか。
なんと、こんなことなら「満タン」って言うとけば良かったと思っても、もう遅い。
さらに小さな声で、「あ・・じゃぁ入るだけで良いです。」と答えて、速攻でスタンドを後にしたのでした。
今なら、おやぢギャグでもかまして、笑って済ますだろうが、まだウブだったのねぇ。
しかし、おそるべしホンダの燃費。カブを作っているだけはある。