居合刀の修理説明

鯉口の緩みの直し

鞘割れ修理 ケース 1

居合の練習で刀を何度も抜き挿ししていると、鯉口が緩み鞘を下に向けると刀身が勝手に出てくるようになります。
こうなりますと思わぬ事故の元となり大変危険です、直ぐに直しましょう。
修理には、極薄い朴材の削り屑を使用します。
薄い紙でも代用できます。

ハバキが鞘と接触する部分は、赤の矢印で示しています。
ここに削り屑を張ります、薄い物から張りまして鯉口の固さを調整します。
接着剤は、そくい(ご飯をつぶした物)を使用します。

鞘の側面に木を張って止めている方がいますが、鞘が割れる原因となりますので止めて下さい。

厚さ 1/100mm程度の

朴材

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そくい(ご飯をつぶした物) です。
このように糸が引くくらいの、やわらかさになるように、微量の水で薄めます。

朴材を刃側と棟側にそくいを塗って貼り付けます。

刀身を入れて固定します、この時に固さを確認して緩ければ、追加して張ります。きつ過ぎても、、そのまま乾燥させます。

乾燥しましたら、固さを調整するため小さな鑢で、削ります。
鑢がなければ、細い木に空ペーパー(240番程度)を貼り付けて削ります。

居合の練習に使用している鞘です、透かしてみると紙一枚ほどまで削れています。

痛んでいるフブンを、短冊に切り取ります。

朴材に角を張った物を造ります。

これを鞘に接着いたします。

接着が終わりましたら、鞘の外観に合わせて整形します。

自動車用の黒色ラッカーで、表面を塗装して完成です。

棟側の鞘が損傷して、剥離しています。
刃側も割れています。

角も割れて、欠けています。

鐺付近は、木屑が詰まり割れています。

エポキシ接着剤と瞬間接着剤で、割れた部分を接着して、欠けた部分も補います。
鐺は一旦切断して、木屑を取り除きその後で、接着します。

凹みをパテで補修します。

自動車用のラッカースプレイで、塗装します。

これで強度が足りないようでしたら、銅版を巻くか、ケプラー繊維で補強します。

居合いの練習で、刀身の抜き差しを数多く行いますが、木の屑が溜まり、それを刀身が押し込むことで鞘が割れます。

修理のため、先端を切断しています。

木の屑が沢山出てきました、これが楔と同じ効果になり鞘が割れます。
時々の屑を出さないと、鞘が割れてしまいます。
このゴミを簡単に取り除くために、鐺が外れるようにし鞘内部と貫通した細い穴を付けた鞘を製作しました。

鞘を接着しました、接着剤が固まれば、鐺を入れて塗装します。

修理材料欲しい方は、送付先と400円を送ってください。
、材料を送ります。

木工用ヤスリ

細い木に空ペーパー(240番程度)を貼り付けたもの

4 × 6 × 900 と 3 × 8 × 900 の角棒

角棒に両面テープを張り、240番の空ペーパーを接着します。

刀身の抜き差しを繰り返すと、刃が当たる部分が削れてきます。
これを簡単に直すには、エポキシ接着剤を使用して、削れた部分を埋めてやります。
下記は、修理前状態の写真です。

鯉口の削れ修理

エポキシ接着剤で凹みを、充填してやります。
エポキシ接着剤り量が多すぎると刀身が取れなくなりますので、注意してください。

結束ラップで、ハバキを捲きます。
これで、エポキシ接着剤がハバキに付くのを防ぎます。

結束ラップとエポキシ接着剤です私は、5分間で固化するものを使用しています。
ホームセンターで、購入できます。

刀身を入れて、エポキシ接着剤が固まるのを待ちます。

エポキシ接着剤が固化したら、刀身を抜きます。
するとハバキの形状に合った状態で、エポキシ接着剤が固化しています。

鞘割れ修理 ケース 2

鞘割れ修理 ケース 3

鞘の棟側が破損しました、刃側もクラックがあります。

強度と安全を確保するため、ケプラー繊維(防弾チョッキなどに使用している素材)で補強しました。
エポキシ接着剤で、張りましたので凹凸が出ています。
これにパテを塗り、サンィングして表面を滑らかにします。

塗装すれば、完成です。

鞘に刀身が入らない場合は、たいていの場合コジリ付近に木屑が溜まり、それが原因で刀身が入らなくなります。

内科のお医者さんから手に入れた内視鏡で使用する器具を使用してみました。
かなりの量の木屑を取り出すことが出来まして、刀身が入るようになりました。

別の刀剣店で修理されたそうですが、鯉口の角が外れています。
角がはまる葉の部分がありませんので、衝撃があると簡単に取れてしまいます。
また、割れた部分が完全に接着されていません。

割れた部分と角がはまる部分を造るため、朴材を接着します。

角がはまる部分を切り出します、これに角を合わせて加工します。

さらに補強のため、ケプラー繊維を貼ります。

パテで、凹凸を修正します、塗装して完成です。