2003年 データ詳細 No.6

日時: '03.05.02 
場所: 堅海・泊・甲ヶ崎・西津
「GW」。我々のような近場に釣り場を持つものにとってはありがたいようなありがたくないような…。正直、仕事が休みとなるのはありがたいですが、その期間中に、釣りに出かけようなものなら、道は混む・釣り場も混むということで、通常の休みよりも海に出向く気持ちが遠のいてしまうのは私だけ?
 こんなときこそ思い切って遠征!なんでしょうが、お金や道中の混雑を考えるとどうもねぇ。まあ、世間並みに連休があたるだけでも感謝せねばなりませんが…。

 そんなこんなで5/3〜5は一層の混雑が予測されるため、当初から釣行計画はなし。連休でも、比較的人出の少ない5/2に釣行することに。それも釣り場の混雑を避け、日頃メインで釣行することの少ない穴場的な場所の開拓を目的として。
(昨年も同様の考えから、早場のキスをテーマに上瀬・日引方面に釣行、一応の成果を得た。)

 今年は何を課題に穴場探しに行こうか思案、ずーっと前から気になっていた内外海の巨チヌ(筏釣りでの実績場)をテーマに探ってみることにした。

 12:00過ぎ、自宅を出発。ガソリンとエサを仕込み、道中のポイントの様子伺いをしながらのんびりと移動。最初の目的地である堅海には14:00過ぎの到着。突堤には先客が居るため、目前に筏を臨む砂利浜へ。ブイが浮いていてやりにくいが、ブイの影響を受けない浜の奥にも先客がいる模様。やむなく一番ブイが沖目にあるところで第一投。ムムッ、シモリ!?。仕掛けを少しサビくと詰まる。強引にシャクるとホンダワラの束が上がってきた。仕方なしに置きザオで狙うがフグであろうか、ハリスごといかれる。砂利浜の手前にある流れ込みの延長線上に釣り座を移動、ここは砂地のようでところどころで少しだけ詰まる。案の定ここはアマモが引っかかってくる。魚の感触はなくとも、この砂利浜の底の状態がほぼ把握出来たので目的は達成。魚のほうはもう少し水温が上がってからの再調査とすることにしよう。

 その足で泊の漁港へ移動。先端部よりサオ出し。ここは思ったより水深があり面白そうだ。以前、マゴチの穴場的ポイントだと聞いたことがある。実際に底の状態も砂泥と思われ、根ガカリもない。しかし一時間余りのサオ出しも、エサトリ?の小アタリが1回、ウミケムシ3匹、ヒトデ1匹と悲惨な結果。但し、波止際をカタクチイワシの群れが行き来し、それを追ってセイゴのライズがあるなど、盛期に再訪してみたい釣り場である。ただ、ポイントが狭いので先客がいればアウトだな。

 時刻を確認すると17:00、本命巨チヌ狙いの夜釣りポイントを探しに行く。甲ヶ崎の地磯やゴロタ浜への侵入路を3箇所確認。その後、仏谷でサオ出し可能な場所がないかを確認しに行く。児島との間に一ヶ所、良さそうな場所を見つけたが、一番岸側に近い筏にまだ人が乗っている。ここでの投げ釣りは迷惑になるかも知れないと自重する。仕方がないので少し戻り、エンゼルライン側にハンドルを切って、加尾・西小川と見て歩く。そうこうしているうちに薄暗くなってきたので甲ヶ崎に戻り、一番雰囲気のよさそうであった地磯に降りることに。

 足場は悪いがとりあえずサオを4本、マムシをたっぷりつけ投入。ふと空を見上げると満天の星。しかし感傷に浸る間もなく、今年初めて蚊に悩まされる。予め予測していたことだが、この釣り場は水深が殆どない。そのため静かに釣る、が、サオ先も静か…。そういえば仏谷の筏には数名の釣り人がいたが、ここ甲ヶ崎の筏には昼過ぎ・夕方も誰も乗ってなかったような…。魚がいない!?
 何のアタリもないまま(エサが2回ほど取られただけ)夕マズメが過ぎた20:00、南風が強くなって釣りづらくなってきたため、ポイント替えを決心。風の影響を受けない対岸の西津に移動。

 20:45、西津でのサオ出し完了。ここも水深はない。しかし、エサ取りは甲ヶ崎より多いようだ。ここまでの展開は丸ボーズ。エサも大余り。風裏ということもあって海は鏡面のようにシーンとして静か…。諦めムードが漂う、というか、疲労もあって半ば投げやり。加えて22:00ごろ京都からやってきたという釣り人が「ここで釣っている人で魚釣った人、見たこと無い」。思わず絶句…。
 そして納竿と決めていた23:00、なんとアタリがっ!!
結構大きなアタリで、護岸に立てかけてあったサオ全体を揺らしている。糸を送ってみるとスルスルと出て行く。ここは手前が階段上になっており波打ち際にはシモリやゴミがあるため、型物だと抜き上げが困難と判断、糸を送ったままにして車までタモを取りに行く。タモを組み立て準備万端。サオを手に取ると思ったほど糸が出ていっていない。軽くしゃくって聞いてみると何とも拍子抜けするほどの手ごたえ。何か釣れているのは確かだが…。そうだ、ここは水深がなかったんだ。それであれほどの大アタリが出ただけ…。大山鳴動ネズミ1匹とはまさにこの事。あっさりと抜き上げたのは24cmチンタ。狙いのクロダイではあるが、目標より20cm以上不足…。
 とはいえ、こんな状況の中、釣れて来てくれたチンタ君には「ありがとう」との気持ちがいっぱい。記念撮影のあと、感謝の念とともにリリースし、納竿とした。

この日、唯一お相手していただいたチンタ君。
ありがとうございました。
[釣りデータ]
日時:'03.05.02 14:15〜23:15
場所:堅海・泊・甲ヶ崎・西津
釣果:クロダイ24cm
エサ:アオムシ・マムシ


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