2007年 データ詳細 No.4

日時: '07.04.15 
場所: 水晶浜
4月に入り新年度を迎えたというのに、次から次へと仕事が山積み。平
日は最終退場者を争い、”週末の休み”といっても名ばかりで、土曜と
いうのに夜まで仕事…。こんなパターンでここ1ヶ月半近く竿を振ってい
ない。巷では春の訪れと共に、釣れる・釣れないは別として「釣りシーズ
ン」が間違いなくやって来ているようで、仲間内からも活発なシグナルが
送られてくる。

そんな4/15 日曜の夕方、ついに堪え切れずに自宅を飛び出してい
た…。なーんて、毎度のコトなんで、そんなにカッコつける話でもないん
だけど。この重々しい前置きで始まる暗〜い書き出しも、早く卒業した
いもんでっ。

てなコトで、ついに我慢しきれずにイッちゃいました。しかーし、1ヶ月半
ぶりの割には(1ヶ月半振りだから?)完全なる思いつき釣行。狙いは
勿論!?、毎年この時期にはハズせない黒いノン。。。

現地到着は19:00、人っ子ひとり居ない水晶浜。日中に敦賀の浜を巡
回視察してたちょっぽさんから、「あんまり波気無いで〜」と、聞いてい
たのだが、ポイントには結構イイ感じの白波!。
 早速、車より荷物を降ろし釣り座まで移動。さー、第一投!!と行き
たいところだが、悲しいかな、思いつき釣行の儚さ…。まずは、仕掛け
作りからっ(汗)。

そそくさと丸セイゴ1本針仕掛けを4セット作成。波気の按配を勘案し、
砂ズリ下の幹イトを短くし、仕掛けの全長を詰め気味とする。

エサは久々のマムシ、とりあえず1K¥のみ調達。エサトリの活性が高
けりゃ1時間余りでなくなるであろう量。短時間であれ、タマ切れ=縁の
切れ目=即納竿、まさに”男の子の釣り”、潔さは望むところだっ。

タップリとマムシを付け、漸くの第一投。4本の竿を並べ終えたのは1
9:40。この時期の水晶のクロダイ、居れば勝負は早いはず、と踏んで
いたが、そんなに上手くは行かないもの。竿先のケミホタルは波気とシ
ンクロして微妙に揺れるのみ。エサトリのアタリも皆無。「久々の釣りだ
し、これで爆ったら顰蹙モンだよな〜」などと思いつつ、エサの点検を兼
ね、仕掛けの回収に入る。んんっ、何だこりゃ〜、エサあらへんやん。

1度目の回収結果、4本とも全てマムシのカケラすら残っておらず…。
んー、手強いぞっ。こりゃエサトリに豪華なディナーをご馳走して終わり
かぁ。しかし、これもまた良し。兎に角、”釣り”という行為自体、ここまで
行きたくても行けなかったのだから。。。タマ切れまでは全力でっ!!
(久々の釣りだと前向き&気力だけは充実っ)。

気合を入れ直し、2投目の回収に入るも状況は変わらず。全ての仕掛
けにエサがない。そして3投目、そろそろ残りエサが気になってくる。が
っ、エサトリ達は遠慮知らず。1本だけ巻き上げの途中まで適度な重さ
を感じたが、フッと軽くなる。そのココロは”ハリス切れ”。エサトリは白
提灯の模様。

さすが1K¥のマムシ、このペースではアッという間に底をつく。あと1〜
2投が限界か、と考えながらの4投目。釣り始めより1時間が経過。ここ
でついに”釣りの神様”が微笑んでくれる。

アタリもないまま時間だけが過ぎ、考えたくもない明日の仕事のことなど
が頭に浮かんで来たその時、右から2本目の竿先が”コツン”。およっ、
アタリ???。竿先に注目し凝視していると、竿先がスーッと引き込ま
れ、絞り込まれるように竿尻が浮き上がった!!。なんや〜、来てくれ
たやん!!。

タックルを手に取り竿先を送り込むと、竿先を叩くような魚信が伝わる。
ハリガカリは完璧のよう。竿を立ててリーリング開始。心地よい重量感
に思わずニンマリ。この時期の水晶浜でこの手応えは、本命のクロダイ
か、悪くても?セイゴ(セイゴ君、ごめんなさい)。どっちでもいいけど、
やっぱ黒いノンがいいなぁ〜。
 リーリングの感触からすると、ドキドキするほどの大物ではないが、ラ
ンクはイケそう。波口でバレないように注意しながら浜に引き摺り上げ
る。。。

浜に抜き上げられた奴はペッタン・ペッタンとヒラを打っている。本命の
クロダイだっ。銀鱗の傍に駆け寄ると、中型ながら、丸々と肥えた凛々
しい姿のクロダイ。手尺では40cmをちょっと超える程度(帰宅後の検
寸では実寸41.2cm、拓寸42.7cm)だが、納得のBランク!。

会いたかったクロダイ。嬉しい一匹ですっ!!。

いや〜、よく来てくれましたっ。この一匹がタマらなく、いとおしい。久々
の釣りにも関わらず、狙い通りのターゲットが顔を見せてくれるとは…。
これだから投げ釣りはヤメられませんなーっ。

この一匹でもう充分。ラスト1投も形式のみ?で、時刻が21:00になる
のを待って気持ち良く納竿。1時間半余りの手短な夜釣りながら、精神
的に癒されたコト・本命に出会えたコトに感謝の意味を込め、海に向か
って深々と一礼し帰路についた。



ということで久々の釣りでしたが、夜釣りならではの豪快なアタリがみれ
たことや、一匹ながら本命が顔をみせてくれたってことで、気分良く竿を
納めることが出来ました。いや〜、やっぱり地元の海は優しかったで
す!!。これから本格シーズンに入りますが、好釣果の時だけでなく、
思うような釣りにならなかった時でも、釣りが出来ることの幸せや感謝
の気持ちは忘れずにいたいものですねっ。




長寸的にはさほどのサイズじゃないですが、お腹パンパンのよく肥えた
のっこみクロダイでしたっ。釣れてくれて、ありがと!!。
[釣りデータ]
日時:'07.04.15 19:40〜21:00
場所:水晶浜
釣果:クロダイ1匹(42.7cm拓寸
エサ:マムシ


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