日時: '07.04.30 |
場所: 東浦海岸 |
巷じゃ28日よりGWなるものがスタートし、某シマでは「オトナの休暇」
を楽しんでるって便りも聞こえてくる。そういった集いに昨年・今年と仲
間入りしたく画策するも、所詮は悪あがき。十分な休みもアタらず?参
加は叶わず終いであった。
そんなシャバがお休みの30日、通常出勤の後、会社帰りのその足で
竿出しを敢行。ホントはスッゴイ疲れたので竿出しを躊躇いかけたのだ
が、狙いはユムシ爆弾でのクロダイ一発勝負。ムシエサほど手返しも必
要なく?、いつもの短時間釣行なら、さほどキツくも無いだろうってコトで
エサを調達しに行く。
購入したエサはユムシ12匹。サオ4本投入でカレイ針15号の1本針。
3回のローテーションで釣り終了って算段。30分1ローテーションと考え
ると1時間半の釣り時間。ちょうどコノくらいが性に合っている。という
か、感触有るか無いかを掴めればそれで充分。それだけでも自分自身
への情報は蓄積され、今後の釣行先の絞り込みには大きな力となる。
本日はこの時期狙い目のクロダイ。半月前には40UP、例会ではやま
たかさんがDランクと水晶浜では良型が出ているが、本日はホームグラ
ウンドの東浦海岸を調査予定。
現地到着は19時過ぎ、まだ薄ら明るいと思っていたが、アッという間に
暗くなってしまった。海況はベタ凪・おぼろ月夜とクロダイ狙いとしては
厳しい条件ではあるが、天気予報では低気圧と前線の接近で、明日の
明け方には大きく崩れるとの事。低気圧接近時というのがプラス材料と
なってくれればいいがっ。
4本のサオにユムシを付け、全て投入し終えたのが19:40。先週例会
時に近くのポイントでサオを出したちょっぽさんによると、エサ取りは強
烈らしく、ムシエサなら秒殺・ユムシでも分殺!?って話だったが、如何
なものか…。
若干強めの南風によってかすかにサオ先が揺れることはあるが、アタリ
も全く無いまま15分余りが経過。まずは1回目の回収に入る。おっと、
この場所もちょっぽさんの言ったとおり、エサトリ天国の模様かっ。ユム
シにも関わらず、4本ともカケラすら残って居ない。
ってコトで2投目、若干投入方向を変えてみる。投入完了は20:15。サ
オ先を見つめ続けるが音沙汰なし。同じく15分程経過の後、2回目の
回収。こりゃまた全滅。針に付いてるはずのユムシはまたまた影も形も
なく…。淡々と時間が過ぎ、最終3投目。エサトリは強烈っていうのが、
今回得られた情報だな(笑)。
最終投擲を終えて10分程経過、時刻は21:00。サオ先に変化はな
く、そろそろヤラれている頃か?。ボチボチ納竿かな〜。そんな時、後
方の三脚から”カチャ”っと乾いた音がした。
後ろを振り返ると竿が微かに揺れていたような気が…。じっと見つめ続
けるが変化はない。何となくサオ先がモゾモゾしてる感じだが。。。その
竿の元に歩み始めた時、いとも簡単に勢い良く竿尻が持ち上がっ
た!!。先のカチャ音は、竿尻が浮いたときの音だったのだろう。慌て
て駆け寄ると、ドラグが気持ちいい音を奏でて回転している。よっしゃ
〜!!。
竿を手にリーリングを開始するが、相手は構わず遠慮なしにガンガンと
竿を叩いてくる。こりゃ間違いなく本命だ!。それにかなりの重量感。こ
れは期待出来るぞーっ。
途中、一瞬軽くなりバレたか?と思ったが、シッカリ乗ってくれている。
チカラ糸手前でもかなりの抵抗。EXでの大物とのやりとりはホンマおも
ろいっ!!。
魚影が見えて来た。浮き上がって来た魚体は間違いなくクロダイ、それ
も長さはよく判らないが、なにやらブ厚いぞっ。こりゃ自己新か〜。
クチ横へのハリ掛かりを確認し、5号ハリスを信じて引き上げる。これ
はデカイ!!。手にしたクロダイを大切にクーラー上に持って来て、しげ
しげと眺める(多分、ここまで持ってくるのにかなり抵抗されたのであろ
う。指から血が流れていたが、良く憶えていない)。大きく迫り出した額、
銀鱗とはいえない黒褐色の重厚なボディー、長年泳ぎ回って丸く削れて
しまったと思われるイビツな尾鰭、良く釣れて来る40cm前後のシャー
プな外観とは全く異なるド迫力の魚体。思わずやった!というよりは、
満足感とその魚体の迫力に圧倒され、ただただ頷いているだけの自分
がいた。
16Lクーラー上のスケールでは検寸不可のサイズ。とにかくゴツくてブ厚い!!
間違いなく自己新であろう。これまでのMaxは49.1cm、こんな迫力
ある魚体でなかった。1週間前に拝見したやまたかさんのDランククロ
ダイとも全く雰囲気が違う。無骨な老成魚(間違いなく居着き)を目の当
たりにし、先程までのおちゃらけた気持ちが消えていく。最後のファイ
ト、見事でしたよ…。
実寸51cm(拓寸53.2cm)、重さ2kgオーバーの立派な年無しクロ
ダイ。先にも書いたが、尾鰭の両端が欠落し丸くなっている。この鰭が
マトモに残っていたら実寸で52cmくらいはあっただろう。しかし、このク
ロダイのこれまでの生涯・辿った歴史を考えると、このイビツな尾鰭がな
んと格好良く思えることか。
オデコだけでなく、このクチ元も年季入ってます。
このクロダイに心を奪われて30分。その間ほったらかしだった他の竿
は、すでにエサはスッカラカンだろう。ふと我に帰り納竿とする。
と、一番最後の回収の竿に何やら手応えがっ。巻き上げると小振りな
がら元気なクロダイが釣れていた。コイツはクーラー上のスケールで検
寸可能なサイズ。実寸35cm(拓寸35.6cm)、重さ650gのAラン
ク。本来ならコイツ一匹でも満足出来ただろうに。。。
元気モノの一匹でしたっ。コイツはキレイな若々しい魚体でっ。
納竿完了は21:30。充分すぎる釣果に満足し&感謝を込め、釣り場を
後にした。
とにかく、35cmとはケタ違いの重厚ボディー!!。その迫力は伝わるかと…。
と最後はカッコつけちゃいましたけど、そんな気分になる有意義な釣行
でした。これが同サイズでもキレイな魚体だったら、やった〜!!。大
喜び、バンバンザイの気持ちオンリーだったと思いますがっ。仕事での
疲れなど忘れさせてくれ、一瞬にして荘厳な気持ちに・魅入らせてくれた
このクロダイさんに感謝です。
ただ、納竿後は大変でした。クーラーにも入らないし会社帰りの釣行
なんで包む新聞紙もない。周囲を見回して見つけたロープの切れ端を
鰓から突っ込んで、新巻鮭よろしくブラさげて持って帰りましたっ(笑)。
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「まさおぐのハマる!?投げ釣り」、’07.5.3を持ちまして4周年を迎
えることが出来ました。これもひとえに皆様のお陰と感謝しております。
今後共、どうぞ宜しくお願い致します。
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帰宅後、スケールと共に一枚。長さ・厚みだけでなく、その色合いの
違いも一層鮮明にっ。まさに50オーバーの迫力ですねっ!!。今回
も敦賀の海のフトコロの深さを感じる釣行でした。
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[釣りデータ]
日時:'07.04.30 19:40〜21:30
場所:東浦海岸
釣果:クロダイ2匹(53.2cm、35.6cm拓寸)
エサ:ユムシ |