2003年 データ詳細 No.34

日時: '03.11.16 
場所: 第79回 全日本カレイ 福井会場 
今年も全日本カレイ投げ釣り選手権大会(通称”全カレ”)の日がやって
きた。我々が所属する全日本サーフ主催行事の中でも最も重要なイベ
ントの一つである。ここ数年は敦賀サーフが福井会場の会場責任者を
任されており、この会場の運営を担当する事となっている。

前日から天気予報が気になって仕方がない。低気圧の接近で南の風が
強く吹いている。最悪なことに予報では土曜夕方から天気が崩れて雨と
なり、日曜の朝には前線の通過でところにより雷。風向きも北西に変わ
って海上は2→3mとの事…。強風注意報が発令されている。
 全国的にも名の知れた大型の釣り場である波松〜浜地海岸を持つ福
井会場にとって、この予報は死活問題。どうも釣りにならない状況となる
可能性が強い。強いて言えば、これらのポイントに於いては前線通過ま
での数時間が勝負の時か???

気にしていても時間は経過していく、気持ちを切り替えていざ受付・審査
会場となっている道の駅”みくに”に向かう。

現地到着は0:00、確認するとすでに駐車場には7台の車が駐車待機
されていた。やはり天候のせいかこの時間で7台とは、参加される方の
出足は鈍いといった感じ。殆どの方は波松方面での竿出しを諦めてい
るのかも知れない。相変わらず南の風は強いが、幸い雨は止んでくれ
た模様。このまま、天気予報が外れて天候回復なんてムシが良すぎる
か…。

到着直後より、続々と(という程でもなかったが)会場に着かれる車の誘
導にはいる。そのうち中部協会長のグループが到着され、協会長曰く
「こりゃ、波松行けるかもしれないねー」とのこと、越前海岸経由で来ら
れたらしく、波気は殆どなかったとの話。よしよし、朝の前線通過までは
釣りになるかしらんと元気が出てくる!やっぱり、参加いただいた方に
は、少しの時間でも思い思いのポイントで竿出ししてもらいたい。

その後、予想外のアクシデント?はあったものの、参加された方のご協
力もいただいて駐車誘導はスムーズに。そして殆どの方が到着された
4:00、簡単な挨拶と開催要項の確認・受付と進め、定刻の4:30、マ
ナーよくスタートいただいた。今年の福井会場エントリーは7協会・24ク
ラブ・130名(実参加100名)。

さて、これで今日の仕事は半分終了。ホッと一息つく。居残った敦賀サ
ーフのメンバーとどこに入るかを相談。先頭で出発合図を送っていたメ
ンバーに聞くと事前にまだ波は大したことないという情報が広まったの
か、殆どの車が波松方向へ向かったとの事。
 最後尾からでは波松〜浜地は難しいだろうと、3台ほどしか向かわな
かったという越前・三里浜方面に向かうこととする。

暫く走って、三里浜に到着。釣り人は皆無。早速、敦賀サーフばかり7
名が思い思いの場所で竿を出す。情報通り波はさほどでなく、これなら
しばらくはやれそうだ。私は多少波が出ても受ける影響が少ないように
と、流れ込みから左のテトラのある側に釣り座を構える。

5:00 沖テトラ内側、及びテトラとテトラの間に竿を3本投入。風が強く
てアタリが取れないので、エサのチェックも兼ねて巻き上げてみると、何
とエサがスッカラカン!!
 それからというものの、エサ付け・投入・エサ付け・投入…。こんなに
エサトリが多いとは…。針ガカリしてくるのは20cmくらいあるフグ…。
そしてすっかり明るくなった6:30、風とは異なる僅かなサオ先の変化
を感じ、巻き上げてみると21cmのキスが付いていた。続いて15cm程
のアジ。何でもいいや、少し喰いが立ってきたぞ!と期待するも、気づ
いてみればエサ箱にはもう残りエサが僅か。2時間弱の機械的な打ち
返しで、準備していた2K¥のアオムシが底をついていた…。
(予報と会場運営を考え、朝方だけ釣りが出来ればいい、と、これだけ
しかエサを準備しなかった訳だが、これほどまでにエサトリが多く消費
が激しいとは…)
ふと気づけば、西の方から真っ暗に!そしていきなりボトボトと大きな音
をたてて雨が落ちてきた。防寒・防水のジャケットを着込んでいても一
粒一粒の感触がツタわってくるほどの大粒の雨…。いつしか豪雨になっ
ていた(この雨、三里浜〜福井新港一帯で降っただけで、波松方面で
は全く降らなかったらしい、局地的豪雨!?)。

タマギレと豪雨ですっかりヤル気がそがれる。周りからはエサ調達に行
ってきたら?との声をいただくが、ここは潔く納竿することとした。以降
は他のクラブの方からの帰場連絡を待つことに専念すべきと…。釣りに
夢中になって携帯に連絡が入っているのを気づかないってのもマズイ
し。
 この後雨は上がったが典型的な寒冷前線の通過、いきなり風向きが
変わり一気に海がシケて来た。と共にサーファーも出没…。納竿で良か
ったんだと自分に言い聞かす。

 <一気にシケてきた三里浜。中央に粒のように見えるのがサーファー>

でも、ここからが…。車に戻って道具を仕舞い、時間を確認するとまだ
8:00をまわったところ。車の中でゆっくりと朝食を取る。食べて一息つ
くと睡魔が襲ってきた。しかし、改めて海を見ると大荒れである。これだ
と早く諦める人もおられるかも、と考えると、眠ってしまってはいけない。
連絡にはシカっと対応せねば。
 しかしヒマを持て余しているのですぐ眠くなる。これじゃイカンと釣りを
続けているクラブメイトを冷やかしに再び浜へ。正面からの風に変わ
り、荒れ模様の海。こんな中でよー釣りするわ、諦めが肝心や!って、
まだ何も釣れてなさげな釣友にちょっかいを出していたその時、その釣
友のサオがいきなりシナる!?えっ、まさか!!

 程良いシメコミを見せ、少し走っている。波間からジャンプしたのはス
ズキだった。目の前でブリ上げられたのは一見微妙なサイズ。でも測っ
てみると余裕で50cmはある。申請サイズじゃん…。まざまざと見せつ
けられてしまった。さすが、クラブきっての大物師であるシカ太郎さん。
ジツリキの片鱗を…。

結局、私にとっては実質2時間半の全カレ…。こんなんでは勝利の女神
はいつまでたっても微笑んではくれないだろう。チャンチャン!


ということでまたまた中途半端な大会を過ごしてしまいましたっ。まあ、
今日は人の魚を測るのが仕事だから(っと負け惜しみ)。


こういった状況下で、全般的に数・型ともに不調だった今年の福井会
場。しかし釣る人は釣ります!!

<当日のスナップ集>

審査風景 審査会場は「道の駅みくに」。
実参加者は100名。会場責任は我々敦賀サーフ。
大変でしたが皆さんのご協力で無事終了させること
が出来ました。ありがとうございました。


・本賞の部(カレイの部)
福井会場第一位 42.5cm
中部 東海サーフ 中島栄氏


福井会場第二位 41.0cm
愛知 豊橋サーフ 荻原芳則氏


福井会場第三位 39.6cm
大阪 浜寺サーフ 加藤繁信氏


他魚の部
福井会場第一位 84.2cm
中部 一宮サーフ 大角律昭氏
◎この大角さんが釣られたスズキは全国上位が期待されます。
さてさて何位にくい込んでくれますか???

福井会場の結果詳細はコチラ →「福井会場 結果一覧」


人気のない三里浜で頑張り、他魚提出の敦賀サーフ 高田ブラザー
ス!?。
私の目の前でスズキ53.5cmをブッこ抜いたシカ太郎さん。
大荒れの海からキス26.5cmをヒネり出したとっぽさん。
お疲れさまでした!!。

[釣りデータ]
日時:'03.11.16 5:00〜7:30
場所:三里浜
釣果:キス1匹(21cm)のみ…。大会はイヤじゃーっ。
エサ:アオムシ   


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