2004年 データ詳細(お仲間編) No.8

日時: '04.06.13 
場所: 三里浜(シマノ・ジャパンカップ 関西予選)
釣行者: inkyoさん(ちょっぽさん、とっぽさん)
<メール原文をコピー貼り付け>
6月13日(日)に開催された2004年シマノジャパン・カップの関西地区予選に敦賀サーフよりちょっぽさん、とっぽさんと私(inkyo)の3名がエントリーしました。私とちょっぽさんは初エントリーです。
結果は残念ながら3人共2回戦に進めませんでした。しかーも私に関してはまさかのボ○ズで完敗、予選最下位(!?)でした。
今回150名余りが関西地区予選にエントリーし40名が2回戦進出、このうち8名が来年のセミファイナルへの出場権獲得。ファイナルには全国の予選から勝ち残った中から10名程が進出し招待選手、シード選手ら20名程で優勝を争うそうです。

以下、頂点を目指す兵揃いの大会に参加し感じたこと、勉強になったことを書いてみました。投げ釣りにはこんな世界もあるよ、とのことで何らかの参考になれば幸いです。

1.タックル
 竿、リールとも超一流品を使っている人がほとんど。お金はかかるけどそれだけの価値(飛距離、感度、軽さ、スムーズさ、所有欲等)があるものと思われます。銀色や黒い竿を使っている人は極僅か。あっちもこっちもキススペばかりで白樺林状態でした。たかがキス釣り、されどキス釣りっていう感じでみなさんの入れ込み様に驚きました。こだわりまくって道具をチョイスされてるようです。道具一つとっても片手間で通用するような生半可な世界ではないようです。サーフリーダー(並継)+スーパーエアロ使ってるようじゃド素人って思われても仕方ないか・・・。

2.情報・データ
 雑誌でも良く書かれていることだけど限られた時間に結果を出すには情報・データが必要です。初めての場所でぶっつけ本番に竿出ししてその場所が偶然にも釣れる場所だったらいいけど運だけでは勝ち進めるような甘い世界ではないようです。釣れない時、釣れなくなった時の対処方としてどれだけ情報・データを持っているかで結果に差がでると思います。海況による魚の居る場所、魚が付きやすいさびくスピード、散った時の移動方向等この他にも事前に集めておく必要があるデータはいっぱいあると思います。
 特に今回の三里浜は敦賀からも容易に行ける距離なんでもっと下調べをしておけば良かったと反省してます。地元の人で以前私達が講師を勤めた投げ釣り教室に参加しておられた方が1回戦を通過されてました。先週良く釣れた場所があったんでそこに入ったそうです。

3.釣り方
 数釣では手返しの良し悪しも結果に大きく影響します。近くで釣れれば手返しよく釣りができるのは当然のこと。競技開始直後は始めに4色程投げて3〜2色程度の近距離で魚の居る場所を探し少しづつ5色以上を探るようにするといいのでは。
 仕掛けは短時間で交換できるようにして常に針先やハリスが痛んでないものを使用することが大事です。アタリがあっても乗らない時、フグがかかった時、1本でも針が切れた時等は惜しまずスパッと仕掛け全部を取り替えてしまう潔さが必要です。(貧乏性の私にはちょっと抵抗があるけど勝つ為には必要なのかも。) その為には試合に使う十分な仕掛けを準備し短時間(20秒程度)で取り替えられるよう工夫、練習しないといけません。常に完全な仕掛けでパーフェクトを狙える状態でないと結果が伸びないと思います。
 如何に仕掛けを長い間(トータルタイムとして)海中に置いておけるか(キスとの接触を図るか)、無駄な時間を減らすかがポイントだと思います。

4.メンタル面
 プライベート釣行と違い競技会となると時間との戦いになります。ミスキャスト、ライントラブル等釣りには付き物です。そんな時に慌てずいかに冷静になれるかです。釣れてる時は何ら問題ありません。自分の釣りをすればいいのです。問題は釣れない時、釣れなくなった時です。こんな時は場所を変えてみるとか仕掛けやエサを変えてみるとか気分転換も必要だと思います。また先にも書きましたが情報・データを元に 落ち着いて現状を解析し釣れる場所を探さなければなりません。
 実際には周りに他の選手が居て自分の思うような釣りが出来ない事が多いと思います。麻雀をされる方は分かると思いますがケースバイケースで上がり手を考え概念に固着しないようフレキシブルな動きができるよう日頃から気をつけたいと思います。
 今回もどこへ投げてもフグしか釣れず5本中4本針を切られたりフグの3連、4連した時にはすっかりやる気も失せてしまいました。(ジャパンカップ・フグだったら上位入賞できたかも。)こんな時こそ最後まで諦めずに気持ちを切替え次の作戦を実行する精神力が必要だと感じました。短気で諦めが早い私にとってこれが最大の問題です。
 とにかく時間との戦いです。思うような釣りができないとあせりますが周りの釣果やギャラリーに惑わされず常に平常心で自分の釣りをできるかがポイントだと思います。


いろいろ分ったような振りして書かせてもらいましたが競技としての釣りはほとんどゼロからの出発です。
このジャンルの先駆者の方々よりアドバイスいただけると光栄です。
今回の無残な結果を踏まえていろいろ教えてもらった事、感じた事を実践してまた来年もチャレンジしたいと思います。

 ***

同時参戦された”ちょっぽさん”からもコメントが届いてます。
<以下メール原文をコピー貼り付け>

☆ちょっぽ的感想☆
今回初めてトーナメントに参戦、「凄い世界」の一言に尽きます。

何が凄いって、inkyoさんからもありましたが、全てに対して入れ込み方が違います。片手間で勝負の出来る世界ではありませんでした。
 一番強く感じたことは、皆さんのサビくスピードがめっちゃ遅いことです。(状況に応じてでしょうが)最近の主流?流行?らしいですよ。両サイドで5本・7本針仕掛けでパーフェクトされた時はかなり凹みました。結果は、惨敗でしたが非常に楽しく、熱くなれた一日でした。
 今年は雰囲気を味わうのが主目的でしたので、来年は、2回戦進出を目標に練習?に励みます。って、その前に、協会クラブ対抗キスで入賞を目指します。

>ZAK親分さま
結果は残せませんでしたが、またのご教授をお願いします。
G杯頑張ってください。
>uenonekoさま
2回戦は、後ろでじっくり技を盗ませて頂きました?
一人うるさいギャラリーがいて、集中できなかったかも知れませんが、今後の参考にさせて頂きます。




(画像データはなし)

inkyoさん、お疲れとショック!?の中、渾身のレ
ポート・考察を有難うございました。実際初めてト
ーナメントに参加されて、多くの事を感じられたっ
てところがヒシヒシと伝わって来ます。私は今のと
ころ数釣りにはさほど興味は湧いてませんが、in
kyoさん・ちょっぽさんのレポートを拝見して、トー
ナメントという、投げの中でもまた違った別世界を
紹介していただけたような気がします。
 inkyoさん・ちょっぽさん・とっぽさん、生半可な
ことではないでしょうが、来年も2回戦進出、セミ
出場権獲得を目指して頑張ってくださいねっ!!
 ご苦労様でした。
(コメント−まさおぐ−)

[釣りデータ]
日時:'04.06.13
場所:三里浜
釣果:−
エサ:−


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