2004年 データ詳細 No.23

日時: '04.08.21・22 
場所: 手の浦・東浦海岸
<8/21>
今週は平日半夜釣行にて手の浦の様子を伺う予定であったが、台風1
5号の影響で天候が悪く行けずじまい。結局、天候の回復は週末となっ
た。
 そんな金曜晩、荒れ後で爆釣?との期待も重なり、何とか手の浦に行
きたかったが、相変わらずの残業…。まあ、波の高さも3→2mとの事
だし、ムリして行ったところで竿出しもままならないかも、と自分を納得さ
せる。そういえば、シトッチさんも週末は手の浦って言っていた事を思い
出した。
 20時過ぎ、ちょっと休憩し、シトッチさんに携帯を入れてみる。丁度、
今から出撃との事…。そうなるともう釣り師の悲しい性、どうなんかな?
釣れてるんかな?と、とても気になる(って、一応仕事はキチンとヤッて
ま〜す)。そしてようやく帰宅の目処が付いた22時頃、タイムリーなこと
にシトッチさんから携帯がっ。そして情報が3つ。1.波はあるが竿出し
出来ない状態ではないこと、2.他に後からお二人来られたこと(帰宅し
てメールを確認したら、このお二人、釣行記等を寄稿いただいてる”ラ
ガーさん”とご友人だった!)、3.そしてこれが一番問題の情報”キス
は薄い…”。
 
この報によりスッパリと本日の出漁は諦め、明日の晩に様子を伺うこと
に切りかえる。(結局、シトッチさん・ラガーさんとも、手の浦ではお子様
サイズが少々との事でした)

ということで、シトッチさん・ラガーさんのリベンジも兼ねて?、土曜の
晩、20:15〜22:15まで2時間の竿出し。
 事前にダイビングスクールでもやられてたのか、海の家の駐車場には
ウエットスーツ姿の人が15名程度。そのせいもあって?土曜というのに
浜には何と釣り人は皆無…。キャンプの団体さんが2組居られるだけで
あった。

前夜の不調が波気のせいだったのか?それともやっぱり”キスが薄い”
のかを見極めるつもりで、3本の竿を投入するが、その答えはやはり
…。
 シトッチさんからの事前情報通り、「アタリがない」・「エサ取りは多
い」・「ヒトデは相変わらず」を完全再現!。どうやら前日の不調は波気
の問題ではなさそうだ。エサ取りの正体もフグじゃない感じ。案の定、一
度だけだが12cm程度のチャリコがハリガカリ…。たまにエサが付いて
帰ってきても夜光虫にヤラれてボロボロの状態、とにかくアタリが出な
い。
 1時間余りをアタリのないまま過ごす。土曜の晩なのに他に釣り人が
いないのは何故なのかは推して量るべし…。「ま、いいかっ、これも大
事な情報収集」と開き直り、キャストを繰り返す。そんな時、10m程離
れた左端のサオを何気に見遣ると、ケミホタルがゆっくりと戻るような感
じに見えた。およっ、目の錯覚? と思い、暫く凝視する。が、やはり何
の変化もない。しかし、サオに近づいてみるとサオ尻がズレている。お
おっ、アタリやった!?。でもドラグ音はしてないし…、一発のアタリだけ
ですでに食い逃げ?などと、気持ちでは諦め半分にいろいろと考えなが
らも、カラダは勝手にベールを起こしてイトを送る体勢を取っている(ち
ゃっかりしてる?)。ちょっとミチイトにテンションを掛けて刺激してやる
と、ビミョーに出て行くような???

勢いがないのでミニサイズのチャリコかと思い巻き上げにかかる。する
と、コクンコクンと明確に引いてくれるではないか!!。そうデカくはなさ
そうだが、こりゃ間違いなくキスだな〜♪。
 諦めかけていたところに思わぬ恵み。本日最初で最後かもしれない
貴重な魚の引きを楽しむために、ゆっくりとリーリング。波打ち際で少し
ばかりの抵抗を見せ、上がってきたのは手の浦独特の体高のある、白
くて美しいナイスなキス。サイズ的には何とかランク?ってところなので
早速検寸、実寸26.6cm(まるまるとしてたんで、拓寸27.0cmと思
ったより伸びました。私の場合キスの拓寸は大概実寸+2〜3mmって
とこなんですが)のキレイなAランクであった。

手の浦の美しいAランク、あと1〜2本出るとイイんですがねぇ。

この1匹で続きを期待したが、後は続かず…(結局、あと1時間で21c
mのリリース魚1匹)。若者の集団による花火大会?の開始と、明日休
日出勤であることも考慮し、エサを半分程度残して潔く納竿とした。

魚影が薄い中、キレイなランクが1本来てくれただけでも、まあ満足って
感じ。確かにキスは薄いが、全く期待出来ないって感じでもなさそう。次
の潮変わりに期待したいところといった感触。

 ***

<8/22>
前日、手の浦の状況が自分なりに把握出来たので、翌日曜、休日出勤
の後、残りエサを消費すべくいつもの東浦へ。
 天候の悪化が予想されるので、今晩は短時間勝負!!。残ったマム
シを数えると12匹、1匹で2〜3投出来るとして、サオ2本、12〜13投
ぐらいといったところか。

18:50、ポイントに着くと地元の人が野焼きをしている。夕方遅くまで
ご苦労さんである。
 車から降り、汗だくになって作業している方に、お疲れさまとの意を込
めて「こんばんは」と挨拶する。すると、遊びに来てる私のような者にで
も「こんばんは」と大きな声で元気に返してくれる。その爽やかな声に、
作業の最中に分け入って、暢気に釣りなどとはちょっと申し訳ないな
〜、と思っていた後ろめたい気持ちが消えていく。挨拶を返してくれたお
じいさん、ありがとう!!。

また、いつもの釣り座には先客としてファミリーフィッシングの方が居ら
れた。周りはかなり暗くなって来ているが、さすがに日曜の晩、夜釣りの
準備まではしてなさそうなため、暫く待つことに。あまり近づいて待つと
急かしているようで申し訳ないので、少し離れたところで待つ。

30分程待ったか、サオを仕舞われたことを確認して、道具を持って歩
み寄り、「こんばんはっ!!釣れましたか?」と声を掛ける。するとオト
ーサンが「こんばんわっ!。いやね、今日は家族連れなもんで、小物で
遊んでただけですわ〜っ」と人懐っこい笑顔で答えてくれる。奥さんとお
ぼしめしき方も、すれ違い様に小声ながら「こんばんは」と軽く会釈して
くれる。
 なんて気持ちのいい家族だろうと思っていたが、さらにそのファミリー
が帰られる間際、お子さん(小学校中学年くらいの男の子と高学年くら
いの女の子)が、声をそろえておっきな声で私に向って「頑張ってくださ
〜いっ」って一声掛けてくれた。
 オトーサンにホンの気持ちで挨拶しただけなのに…。オトーサンのお
っきい背中を見て、スクスクと素直に育ってるんでしょうね〜。後片付け
の様子だけを見ていても、明るくて賑やかな家族だなーって思っていた
が…。思わず、「ありがと!。気をつけて帰ってね〜っ」って声を張り上
げていた自分がいた。

ということで、今にも泣き出しそうな空とは正反対に気持ちは快晴!!
気分良くサオ出しを完了。2本並べたとこで、ちょっとシンキングタイム
…。
 はたして自分は傍でサオを並べる他人に対し、気持ちの良い態度が
とれるだろうか?と自問自答してみる。

他人のマナーに腹を立てたりすることで、イヤなムードを作ってしまうこ
とはないだろうか?

意識して気を遣い作り上げる環境と、意識せずに自然とそうなってしま
う雰囲気。どちらが居心地いいだろうか…。

相手の様子を伺うことで対応を考える。そこには打算的なズルさが働い
ていないか?

久々に色々と考えてしまった。こんな殊勝な気持ちにさせてくれた地元
のおじいさんと、あったかい先客ファミリーに感謝である。考えてみり
ゃ、いつも平日晩が中心の釣行なので、あまり先客さん(基本的に先客
さんの居られる場所には割り込みたくないのでヤリませんが)や地元の
方と接触する機会も少ないし…。人の少ない時間帯を選んでウロウロし
てるワテは、まるで盗人のようやな〜。

肝心の釣りの方は、19:30のサオ出しと共に風が強くなり、そのうち雨
も降ってくるという最悪の天候。しかしながら、カッパを着こんで頑張っ
た結果、素敵な人達のご利益?のおかげで、21:10までの1時間40
分余りの短時間ながら、A・Bランクを1本づつキープすることが出来
た。
 うーん、私もさりげなく素敵なヒトになりたい…。
(って願望はあるんですが、まだまだ修行がたりませんようでっ)





雨の中、短時間ながらランク2本という結果はOK
でしょう。
ランクも含め、全て針を飲まれちゃったんで、お持
ち帰りとしました。こんだけあれば、食べるには充
分過ぎます。出来ればお持ち帰りは2〜3匹で、特
にランク外(25cm以下)は可能な限り、リリースし
たいんですけどね〜。

[釣りデータ]
日時:'04.08.21 20:15〜22:15
場所:手の浦
釣果:キス2匹(27.0cm拓寸,21cm
エサ:マムシ

日時:'04.08.22 19:30〜21:10
場所:東浦海岸
釣果:キス4匹(28.0,26.7cm拓寸,25,23cm)
エサ:マムシ

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