2005年 データ詳細 No.8

日時: '05.04.09 
場所: 波松
今週末は’05年度最初の敦賀サーフ月例会。
通常なら夜釣り中心の為、木曜夕方or金曜夕方からスタート、土曜の
午前中一杯で審査となるパターンが殆どであるが、毎年、4月(12月
も?)は日中のカレイシーズンにあたることから、Project担当の方で
考慮いただき、金曜17:00から日曜午後15:00までの長丁場であ
る。
 もちろん、この間ずっと釣り続けてもいいワケだが、お金と体力がねぇ
…。って事で、この期間中にやりたいだけ竿を出して、日曜15:00まで
に釣果を持ち寄って審査場所に集合というカンジ。

今回の審査基準は全日本サーフ指定魚1匹のAランク比によるポイント
制。長寸よりも「大物釣って来い!」っていう敦賀サーフで最も好まれる
基準。例年4月はエサ取りの活性もまだ低く、前述のカレイ以外にもマ
ダイ・クロダイ・スズキ・アイナメなどの大物を狙い易いシーズン。大いに
盛り上がることを期待したい。

私といえば、HPのBBSで”とけや師匠”の「浜地で数出たで情報」にて
波松のカレイに食指が動き、先週日曜の”べーやんさん”からの「40U
P出たで情報」で、波松行きを決心。その後も”西や〜んさん”の「30オ
ーバー」のカキコに勇気付けられ、こりゃ波松行くっきゃない状態。クラ
ブメイトのinkyoさんもそんな私の雰囲気を嗅ぎ取ったか、水曜晩に
「良かったら波松へ行きません?」メールを送ってくれ、即で予定は確
定。
 金曜晩、inkyoさんはちょっぽさんと共に中部協会理事会(一宮)出
席、私は残業と、お互い早めの時間には出発不可能なことから、日付
が変わる翌9日の午前2時ということで待ち合わせて一路波松へ。

いざ出発と思った時、そういえば30分程前にマス吉さんからTELが入
っていたことを思い出した。こんな深夜の連絡、何か釣ったに違いな
い!ってことで、折り返し連絡を入れる。するとイキナリ「懐かしい人が
居られます!」って話だ。「一体誰?想像つかん」って答えると「それじ
ゃ代わります」って…。TELに出てこられたのは元IサーフのI氏。おお
っ、懐かしい!!。
 I氏といえば、敦賀サーフにとっての恩人である。この人が居なけれ
ば、今の敦賀サーフは無かったと言っていい。今から15年と少し前の
初冬、日向湖でカレイを狙っていた私と当時釣友だったSさんに声をか
けてくれたのがI氏だった。そんなに投げ釣り好きだったら、クラブ作っ
て全サに入れば?と勧めてくれ、ウチの協会に入れるように協会長に
連絡取ってやるって、その場で当時の協会長であったM氏に連絡まで
入れてくれた。その後、M氏やI氏のご尽力でトントン拍子に事が進
み、’91.1月、中部協会の新年総会に於いて、敦賀サーフが正式に
認められ、晴れて全サの仲間入りさせていただき現在に至るといった
次第(敦賀サーフ誕生秘話?でした)。

そんなI氏も数年前にクラブをヤメられたとの事で、ずっと疎遠になって
いたワケだが、どういう風の吹き回しか!?敦賀に釣りに来られた模様
で、たまたまマス吉さんと遭遇したとの事。そんでもって懐かしいな〜っ
てことで、TELをくれたようだ。
I氏とは約10年振りぐらい!?に話したかな?。冗談とは判っているが
「敦賀サーフに入れてもらおうかな〜」なんて嬉しいことを言ってくれる。
僅か10分程度の会話であったが、人との出会い・繋がりに関して温か
いものを感じずにはいられなかった。

しかーし、感慨に流されることなく?I氏との会話の後、マス吉さんにす
かさずチェック、「何か釣れた〜」。するとマス吉さん、ボソッと「一応
…」。マス吉さんの事だ、多分浦底でやってるに違いない、「マダイか
っ!」「いや〜色は黒いんですけど」
わちゃ〜、イキナリの先制パンチ!!。生真面目なマス吉さんの事、さ
ほどでないサイズなら、必ず、「小さいんですけど…」って言ってくるはず
だが、その形容詞がない!これは強敵出現だっ。今日は例会だし、あ
まり深く詮索するのも何なので、あえてサイズは聞かないことに…。

道中、inkyoさんと今日は型が見れたらオンの字だね、とにかく一匹釣
ろうと盛り上がる。釣り場に向かうときはいつだってワクワクもんだっ。
目標はまず30cm1枚(Point1.0)。これさえキープ出来れば、下位
に沈むことはないだろうというヨミ。年の初めの月例会、この1年を占う
意味でもいい位置に着けたいものだ。

現地到着は3:45、取りあえず奥まで車を進めてみる。一番初めに駐
車してある車、これってBBSにカキコいただいてた”ラガーさん”の車じ
ゃ!?。次いで、これまたお馴染みの”やまたかさん”の車。そして途中
に1台の車があり、一番奥の突き当たりには2台の車。自分の車で6台
目か…。まあ、ポイントは選び放題ってトコだ。

突き当たりでUターンして、取りあえず先に竿を出されているやまたかさ
んのところまで戻る。やまたかさんのヤッてる場所、ここが12月に大判
を手にした場所だ。
 車を降りて、海況をみると結構な波気…。うーん、予想上だっ(波松じ
ゃ良くあることだけど)。これじゃ先錘仕掛けでないとキツそう…。やまた
かさんに話を聞くと、エサ取りも少ないとの事。こりゃ暗いうちは竿を出
すだけムダかも。てなことを考えていると、一台の見覚えある車が後ろ
を通り過ぎていく(X氏登場!?)。

取りあえず釣り座を確保すべく、inkyoさんと二人で、やまたかさんの
左手を歩き、一番奥側にinkyoさん、真ん中に私、右手にやまたかさん
の布陣。竿を伸ばし、いつでも臨戦可能なようにスタンバイするが、イマ
イチ投げたいという衝動に駆られない。inkyoさんに、準備だけしたら
明るくなるまで車で休もうと話し、一足先に車に戻る。が、時間を持て余
し気味なので、X氏?のところまで歩いていく。居た居た、やはりX氏に
は波松がよく似合う!?。20分ぐらい喋り倒して、氏の準備の邪魔をし
たことに満足感を覚え車に戻る。と、inkyoさんは助手席で気持ちよさ
そうにお休み中…。

起こさないようにと気をつけながら、朝食を取っていると、白々と夜が明
け始めた。時刻は5:10、inkyoさんに声を掛け、釣り座に向かう。
我々に合せて、一旦投入を控えていたやまたかさんも、始動開始。

竿は伸ばしていたものの、遊動天秤をぶら下げたままだったので、1タ
ックルづつ六角オモリ30号の先オモリに変え、カレイバリ15号の1本
針を結んでいく。波気があるためハリスを詰め気味にし、アオムシ5匹
掛けで第一投。時刻は5:30。

波はあるが、風が殆どない為、真っ直ぐ4色弱の地点に着水。底を取ろ
うとするが、かなり流れがあるようで、いきなり右から左に流されていく。
30号程度じゃ止まらない感じ。月例のルールでは竿4本までOKとのこ
とだが、この状態じゃ扱えない。ひとまず竿は3本で様子を見る。波の
影響でアタリもクソも判らないので、投入後10分ほど経過したところ
で、様子見として1回目の回収に入る。1本目…、うわっ、エサがスッカラ
カンやん!。こりゃエサトリ凄そうだ。そして2本目の回収…。

何気に竿を持つと、ん!。何かついてる!?。軽く竿をサビいてみて
も、竿先が戻らない!!。も、もしや…。

高まる期待を胸に、巻き上げに掛かる。竿の曲がりからするとかなりイ
イ感じ。でも藻だったらイヤだな、なんて思った矢先に締め込み!。こり
ゃ魚だ!!。ってことは、始めに竿を持ったときのモッサリとした重量感
からするとカレイに違いない(喜)。
 一気にリーリングが慎重になる。残りあと一色、まだ浮いてこない。い
いぞいいぞ、間違いなくカレイの良型だっ。そろそろチカライトが、ってと
こでカレイ独特の最後の突っ込を見せる。いい感じ、いい感じ!!。あ
とは波口が砕けるところをリズムよくクリアするだけ…。しかしながら、こ
んな時には得てして大波が来るって決まってるんだよな〜。タイミング
悪く大波にチカライトが飲み込まれる!。あちゃ〜。しか〜し、ラッキー
なことにバレてはいないようだ。

波打ち際をクリアし、崩れた波の勢いに乗せて、一気に浜に引き摺り上
げる。まだ、型を確認出来てはいない。そして引き波と共に姿を現した
のは予想通りの良型イシガレイだった。リーリングを止め、自ら砂浜を
バックして手元に引き寄せる。
 間近で確認すると余裕で40cmはクリアしていそうだ!!。なんと一
投目で大判GET出来るとは…。嬉しさと拍子抜けが相まって、しばし呆
然とする。が、すぐさま我に帰り、inkyoさんにガッツポーズでアイコンタ
クト。すぐさま駆け寄ってきてくれる。
 そしてやまたかさんにも一声、「釣れたでぇ〜」。やまたかさんも竿を
放しすぐに駆け寄ってきてくれる。「うおっ、こんなんおるんや〜」こうい
った言葉が私にとって最大級の賛辞。思わず顔がユルユルに。

まさか、一投目に来るとは!!。ありがたいことでっ。

改めて釣れたイシを見てみると、手尺で40半ばのサイズ。さっそく、記
念撮影。これで今日の月例は終わったようなもの。時刻は5:50、開始
僅か20分後の出来事であった。Pointは1.4〜5といったところか。
月例TOPがちらつく!?。

さーて、今日はこれから何匹釣れるんや?どんと来い!!って、気合は
入ったものの、その後はさっぱり。房掛けしたアオムシをエサトリにすっ
ぺりヤラれる時間だけが過ぎていく。イシが釣れてから1時間が経過し
た7:00前、隣のinkyoさんが竿を曲げている!。見てると砂浜にズリ
上げたのはカレイの模様、遠目にみても体の幅が結構ある。またしても
40オーバーかっ?。早速近寄っていくと、思ったほど長さは無いよう
だ。何かヘン?。それもそのはず、波松では珍しいヌマガレイのランク
物であった。波松でランク物のヌマとなるとちょっと記憶にない。ヌマ=
河口=ちと臭う、というイメージだが、さすがに潮通しの良い波松のヌ
マ、ちっとも臭くない。河口部で釣れるヌマより色・ツヤ・張りがあり、美
しささえ感じる。サイズは34〜5cmといったところか。取りあえずinky
oさんもランク物GET、Pointも1.1で上位はカタそうだ。良かった、良
かった!!。

ヌマのランクもんにKissする?お茶目なinkyoさん。

時を同じくして、ふとやまたかさんの方を見遣ると、何か釣ってる!。4
0cm強のセイゴだ。食べる分には充分だということで、やまたかさんも
ニンマリ。

やまたかさんも、いい顔してます!。早く食べたい!?

さて、朝のジアイ到来か?と色めき立ったのも束の間、その後は再び音
沙汰なし。おまけに8:00過ぎからは北寄りの風が強くなり、距離が出
せなくなると共にじっとしてると寒くなってくる。そうなると一転、波松は
大物ステージからまったりステージに様変わり。
 少し戻ったところで竿を出されていた方にお声を掛けさせていただく
と、BBSで御馴染みの”ラガーさん”だった。あの車はやっぱり。暫くお
喋りで釣りの邪魔をして釣り座に戻り、竿を握るが、サッパリの状況は
変わらない。潮が下げ止まった9:30、Inkyoさん、やまたかさんと車ま
で戻り、コーヒータイム。このままじゃエサが夕方まで持たない、だの、
午後になって風が弱くなったら波も落ちて釣り易くなるね、など、この先
の展望に期待と希望を繋げるが…。



ってことで、まだ全釣行の1/3の経過を綴っただけですが、釣行レポ
ートはこれで終わりということでっ。だって、このあと何時間も釣果なしだ
もの…。17:00過ぎに拓寸32cmがようやく1枚、時を同じくして、それ
までセイゴ一色だったやまたかさんもついに執念でカレイを1枚。inkyo
さんだけはボチボチと釣っており、朝方のヌマの他、イシのランクを2
枚、寸足らずを2枚とこの悪条件の下でランク3枚を含む5枚と1人気を
吐いてました。
 夕方には風が止み、ゴールデンタイムに突入することを期待してまし
たが、結局、風・波ともに収まらずでっ。挙句には16:00過ぎに、大波
の洗礼を受け、お尻から下がドボドボ状態(長靴ん中も…、悲惨!)。
中々、釣りとしては厳しい1日でした。

14時間で2匹…。この条件、時期を考えるとオーライですかねっ。

しかし、inkyoさん、やまたかさんとの楽しい釣り、ラガーさんとの出会
い、グラサン・マスクの怪しいX氏とのいつもながらの楽しいお喋り、と
海辺で1日タップリと遊んで、とっぷりと日も暮れた19:30、14時間の
長丁場を納竿としました。

ちなみにシトッチさん、おとっつぁんさんも波松の別方向で竿を出されて
いたようでしたが、同じく波・風に悩まされ、さっぱりのご様子でっ。



さてさて、本題の月例ですが翌日曜の15:00より審査が行われまし
た。結果は予想以上の盛況ぶり!!13名参加で8名が審査提出、上
位6名がPoint1.0以上(すなわち大物キープ!)というハイレベルな
戦いとなりました。
 優勝はクロダイDランクを釣ったシカ太郎さん(これはクラブ記録を数
ミリ更新だったかと!)、2位に実寸44.5(拓寸45.7)のイシで私、3
位に拓Cのクロダイでマス吉さん(マス吉さんはそれ以外にBクロダイ、
AアイナメをGET!)、4位には狙って36cmクロダイを釣ったBBさん、
5位には私と波松で頑張ったinkyoさんが34cmヌマでランクイン。6位
にはキスの26.5でがらっぱさん、となりました。
 この月例で出た大物はカレイ×5、クロダイ×4、アイナメ×1、キス
×1。

クロダイD・拓C、カレイ拓C等。これ以外にもクロダイB、アイナメAが出てました。


一応、実寸44.5cm(拓45.7cm)の証拠?写真です。ただ、前日晩に水洗いして
拓取って…。釣ってから34時間後の姿なんでヨレヨレなのはご勘弁をっ。


個人的には昨年末に続いてシカ太郎さんに優勝を阻まれましたが、今
回、あのクロダイが相手じゃ仕方ないですね〜。脱帽です。何はともあ
れ、例会としては素晴らしいスタートを切れました。今後もこの調子で行
きたいですねっ!!


[釣りデータ]
日時:'05.04.09 5:30〜19:30
場所:波松
釣果:イシガレイ2匹(45.7,32.1cm拓寸
エサ:アオムシ


トップへ
トップへ
戻る
戻る