2005年 データ詳細 No.15

日時: '05.06.19
場所: 小浜市荒木
本日は第82回の全日本キス投げ釣り選手権。私は例年通りクラブメイ
トのちょっぽさんと若狭上中会場にエントリー。また今年敦賀サーフに
入会されたばかりのやまたかさんも本会場へのエントリーである。

ここ2年、若狭上中会場は悪天候に見舞われての開催(一昨年は風
雨、昨年は台風接近)だった事もあって?本賞は無視。他魚狙いに走
っての惨敗…。3年連続審査カード提出出来ず(そればかりか相方のち
ょっぽさんは一昨年の本賞提出、昨年は他魚会場1位と私とは正反対
の輝かしい成績&活躍…)。ってことで、今年の作戦はズバリ本賞(キ
ス)狙い!!

その理由としては大会直前まで安定した穏やかな天候続きで、欲しかっ
た一荒れもなく他魚の型モノの活性はイマイチだろうとの”尤もらしい”
考えと、本賞自体が会場全般的に不調?との予測&前情報の下、皆
不調なら、入るポイントによってもそんなに差が出ないだろうとの浅は
かな考え。これだったらポイントめがけて先を争うことを好まない私にも
(だた”根性ナシ”なだけ)チャンスが平等に???

そんな都合のいいコトを考えながら、受付会場へはこれまた例年通りに
ちょっぽさんと私で余裕の最終ワン・ツー、チェックイン?。さすがに車
を止めるトコが無い。唯一、1箇所だけ空いていたトラックの駐車レーン
を拝借。ちょっぽさんと私の車タテに2台で埋める。
 
参加者の中で最終到着?とは言っても受付開始まではまだ1時間ばか
り。その間、まずは会場責任である東海サーフさん(ご苦労様でした!)
に挨拶。F氏、N氏、T氏らと釣り談義。近場のちょっと面白い?情報を
いただく。その後、大津の御大り〜さんとバカ話…(ちゃうちゃう、釣り話
やった!)。壮大なケムシ⇒ユムシ化計画の構想を拝聴。り〜さんとこ
にお話されに来られたMさんからのコメカミがピクピクしちゃうようなお
話もお聞きし、気分はすっかり全キスである事を忘れ…(忘れちゃイカ
んな)。
 そこに全キス初参加、期待のホープやまたかさんが顔をみせる。やま
たかさんには餌をお願いしてたので、一旦車まで戻る(やまたかさん、
お手数をお掛けしました。ありがとうねっ)。

そして再び受付場所に戻ると、「お久しぶり!」って声!。お顔を拝見す
ると、関西暁サーフのY氏。Y氏とは約10年ぶり?の再会。よくぞ忘れ
ずに居て下さった、と嬉しくなる。Y氏にはご丁寧に会長さんのM氏まで
ご紹介いただいた。Y氏に「○○はん、ちょっと肥えはったんとちゃう?」
と言われ、ホンマに長い間お会いしてなかったことを実感。確かにあの
ころと比べると私も体重は7〜8キロの増加…。なかなかスルドイ指
摘。そんな私とは打って変わって、Y氏は見た感じも以前のまんまで気
安く話をしてくれる。
 いや〜、こうやっていろんな方とお会いでき、楽しく過ごせるのも全キ
スならでは(全カレは大概会場責任なんで、いつもそれどころじゃなく皆
さんには失礼いたしておりますです…)。この機会と雰囲気をめいっぱ
い楽しむ。

そうこうしてるうちに時間はアッという間に経過。受付が開始され東海サ
ーフ・佐橋会長の手際よい進行により、スムーズに審査カードの受け渡
しが行われ出発を待つのみとなった。

今回の釣行先は直前までちょっぽさんと協議。本賞狙いで且つ、最後
尾スタートでも入れる場所となるとマル秘ポイントしかない(オーバーな
っ。ただ、マイナーなだけ?)。これまでの全キスもエントリーこそ一緒だ
が、2人は別行動だった。しかし、今回はちょっと1人では気色悪いポイ
ントなので、珍しく一緒の場所でやることで合意。
(1人での釣りを想定して、自宅出発前の時間にTVでやってた「リング
(洋モノ)」を見たい気持ちを抑えて意識的に見て来なかったことをお互
いに告白…爆笑!)

いちばんしんがりに”ダッシュ”とは無縁の2台の車が出発。約25分後
には目的地に到着。予想通りポイントには誰も居ない。私の後方から
音もなく背後霊のように車をつけてきた?ちょっぽさんと2人、お互いそ
そくさと荷物を降ろし、ポイントまで歩く。このポイントは数年前、何かの
大会で竿出ししたことのある場所。確か藻の繁茂が激しく、投擲エリア
的にも2人が3本ずつ出してちょうどいいぐらいの場所だ。

海に向かって右手にちょっぽさん、左手に私が陣取る。かなり湿気があ
って空気が重い感じ。あまり手入れのされてない場所なんで、海岸線に
は漂着物や流れ藻が散乱しており投げ辛い。漂着した藻が腐敗気味で
ちょっと異臭も漂う…。がっ、そんなこと気にしてられない?。今日は全
キスなんだっ。

第一投は2:15、着水と同時にオモリの着底をカウントダウン、んっ、浅
いやん…。こんなんだったっけ?まぁ、夜釣りやから何とかなるや
ろ!!
 とりあえず3本の竿を投入し、乏しいながらもカケアガリらしきところを
探して待つ。時刻は2:20を少し回ったところ。明るくなってくるまでは
あと少し。5:00過ぎに下げ止まりってことから考えると、今から4:00
頃までに何らかの釣果が欲しいところ…。

隣をみるとちょっぽさんが早くも一投目の回収にっ。何かついてるな
〜。聞くところによると19cmのキス。次いでまた上げてる。今度は21c
m、開始早々順調にサイズアップ。何か出そうな予感???。

そろそろ自分の竿も、と思ったその時、最初に投入した竿先がコツンと
小さくお辞儀。注意してみていると、見る間に竿先をグッと押さえ込んで
竿尻が軽く浮き、相も変わらず重めの35QDドラグが3〜4秒ほど鳴
く!。如何にも大ギスっぽいアタリに思わず「オオッ!」と声を発してしま
う。

竿に飛びつき、イトを送るべくスタンバイ!。過去の全キスでこんなにハ
ッキリした大ギスっぽいアタリを経験したことなんてあっただろうか?。
出来過ぎじゃん!。第一投目で全キス終了!、あとは車で爆睡。なーん
て夢のような話♪。
 がっ、ホンマ夢やった…。イトを送ろうとしたが、全く持って行かず。も
しかせんでもス、スカしたってヤツ?、オーマイガッ!。もしかして…、と
いう淡い期待も虚しく仕掛けは確かなカラバリを引いた。

ちょっぽさんにも「オオッ」の声は聞こえていたらしく、近寄ってきて「何
〜、いきなりランクですか〜?」って問いかけに、恥ずかしながらスカシ
を報告…。恥ずかしさ隠しに隣のタックルを強引に巻き上げると15cm
余りのピンギスがっ。慰めにもならないが、本日は月例(キスの2匹長
寸)も兼ねてるのでやむなく?クーラーにしまう。
 その後、アタリなく餌をカスめ取られる時間が続く。若干の抵抗感を感
じる場合はもれなくヒトデ…。このパターン・雰囲気だけは巨ギスで有名
な加尾に似る。

アタリがないとついついヒマなもんで周囲の様子を伺ってしまう。普段は
人が寄り付かない場所のようで真っ暗闇で気色悪いのだが、ふとみる
と、ちょっぽさんの右奥の山の中腹に怪しい光。点いたり消えたりして
いる。遠めに見える車のヘッドライト?、いや、あんなところに道路なん
てなかったよな〜。もしかして隣の磯場からの釣り人のヘッドランプ?、
それだと宙に浮いてることになるぞっ。しかもそちら側への道は無いハ
ズ…。そのことを伝えにちょっぽさんのところへ。すると今度はちょっぽ
さんの背後になってる崖(雑木林)からおもむろに「パキ、パキ」とある程
度の大きさの物体が移動して小枝を折って進むような物音。だんだん
我々のいる麓に近づいてくる…。初めに感じた”何か出そうな予感”って
こっちの話かっ!?

まあ、何らかの野性動物であることは察しがついてるが、こんなん「リン
グ」観た後やったら、絶対タックル放ったらかしで逃げてるで〜。ちょっ
ぽさんと顔を見合わせながら、今日は2人で行動してることに何ともい
えない安堵感を感じ合う(って言っても、全然アヤしい関係じゃござーま
せんよっ)。えっ、怪しい光?、ホタルでございました…(汗)。

第一投目のバラシから約1時間が経過、あと30分もすれば薄ら明るく
なってくるはず。下げ止まりに向かっている潮的にも、このあたりが一つ
の区切りか。ここが集中のしどころ!と考えてキャストを繰り返す。そし
て…。

一番右手の竿をキャスト、すぐさま着底を確認し、カケアガリを探すため
にゆっくりとサビく。15m程戻しただろうか?。さらにサビき続け、竿が
海岸線と並行になったその時、竿先が一気に2m程海側に弾かれるよ
うに戻される!!。とっさにベールを起こしてフリーの状態にっ。そのま
まの体勢でミチイトを軽くつまんで待つ。と、シュルシュルと小気味良くイ
トが出て行く。イトの出はライトタッチながら軽快な感じの引き。この感
覚は紛れも無いキスの大物、ついに来たで〜!。

私の異変に気がついたのか、振り返るとちょっぽさんが傍で見ている。
サビいてた最中に竿先を持っていかれたことを話し、迎撃体勢を整え
る。その後のしばしの沈黙に、イトが出て行かんなぁ〜、とボヤいたとこ
ろ、ヤツに聞こえたのか、再び竿先にコン・コンとした魚信。このアタリ
はちょっぽさんからも確認出来たようで、一緒になって期待に胸を膨ら
ませてくれる(って、都合良く書いてるだけ。ただヒマやったんでしょうな
っ)。

確実に乗ったことを確信し、巻き取りにかかる。少し軽めの重量感、予
想通りに大ギスであることに期待。うーん、いい感じ!!。ところが半分
くらい巻き取ったところで、どうも引き味がセイゴっぽいことに気づく。手
応えからすると40前後のサイズかっ。テンションは一気にダウン。ちょ
っぽさんに「こりゃ大ギスと違うで、多分セイゴや!がっくり…」と伝え
る。
 40センチぐらいのセイゴじゃ他魚提出も出来ないし、月例はキス2匹
だし…。

しかし、ここからが急展開?。水深のない釣り場だからかどうか判らな
いが、残り一色半ぐらいで重量感がイキナリ増す。これはひょっとすると
ランクあるかも〜。こうなりゃ他魚の部でもええから提出したいな♪。な
どと暢気に構えていたが、あとちょっとでチカライトってとこで、強烈な締
め込みに遭う。こりゃ間違いなくランクあるでっ!
 ごちゃごちゃ考えずに一気に抜き上げじゃ〜、と強引に浜にひきずり
あげたのは予想通りの銀ピカの魚。波打ち際に近寄っていたちょっぽさ
んから「結構デカイで!!」との声。

浜に転がる魚体を確認すると、予想以上の型のスズキが横たわってい
る。見た目でも充分ランクはありそうだ。スケールを当てると67cm(帰
宅後の計量で約2.7Kg)、CランクGET〜♪。
 これまでキスの大物は30オーバーを含めて100匹以上、スズキも6
0〜80cmクラスをソコソコ釣ってはいるが、巻き上げ途中までキスの
ランクだと思ってたのはモチロン、今回が初めて。何か狐や狸に化かさ
れたような不思議な感じ…。

明るくなってから、ちょっぽさんに1枚撮ってもらいました!いくらなんでもこのサイズを
大ギスだと思っちゃ失礼ですな〜。

ってことで、今回の釣行レポートはこれでおしまいでっ。この後は納竿と
した午前9時までボチボチとキャストを繰返し20cmちょっとまでのキス
を辛うじてツ抜け(リリース分含む)。ちょっぽさんは型物には恵まれな
かったものの22cmまでのキスをトータルでは20匹以上釣っておりまし
た。

今回のステージ、恵みをありがとやんした〜。

****

さてさて、そんな今年の全キス若狭上中会場の結果ですが、キス不調と
の前評判を覆し好調な釣果が得られておりました。まずは何といっても
会場1位の東海サーフの中島氏、実寸31.4cmの巨ギスをGE
T!!。審査会場の皆さんから羨望の眼差しを浴びておられました。

中島氏の巨ギス!。体高もあって迫力あります。中島氏の表情が満足度を代弁?
それにしても中島氏は全キス&全カレにはお強い!!。実力者ですね〜。

 結局 12クラブ 59名のエントリーで(実参加は54か55名?)ラン
クキスが13匹、審査カード提出(23cmオーバー)が23名、とカード提
出率は何と5割近く!という盛況のうちに無事に幕を閉じました。
 以下 本賞上位10名の成績を記載します。

 1位 31.4cm 中島氏(東海サーフ) 阿納
 2位 28.3cm 田中氏(東海サーフ) 阿納
 3位 28.2cm 加藤氏(三河サーフ) 加尾
 4位 27.8cm 佐橋氏(東海サーフ) 勢浜
 5位 27.3cm 大角氏(一宮サーフ) 青井
 6位 27.1cm 松井氏(三河サーフ) 食見
 7位 27.0cm 澤田氏(関西投友釣クラブ) 本郷
 8位 27.0cm 西島氏(高槻サーフ) 青戸
 9位 26.9cm 長田氏(三河サーフ) 泊
 10位 26.4cm 正門氏(サーフスキッパーズ) 泊


あと、他魚の部は私の提出したスズキ66.7cm、一匹だけの提出とな
りました。私的には久々にまじめに本賞を狙った大会で他魚GETという
のは何とも皮肉な結果ではありましたが、兎に角、全キスというビッグイ
ベントでそれなりの獲物を手中に出来たということでかなり満足です。
 これまで全キスは全国15位ってところが私個人のベスト・リザルトだ
ったんですが(そん時も他魚でスズキくんでした…)、今回もそれと同等
レベルの全国順位に食い込むことが出来るかどうか、ささやかな期待
を持って全国集計の結果を待ちたいと思います。


最後に、釣果はさておいて、今年の全キスもたくさんの方々のお陰で、
楽しく過ごすことが出来ました。まず、会場責任の東海サーフさん、お
疲れ様でした&ありがとうございました!!。り〜さん、最初から最後ま
で楽しいお話でお相手していただきました。今回初対面だったSSのり
きさん、motoさん、Mさん、今度はゆっくりお話しましょうね〜。そして私
の話し相手になってくれた全ての皆さん、Special Thanks!!。
 それと何かとお世話になったクラブメイトのちょっぽさん、やまたかさ
ん、どうもありがとう!。また来年、この会場でっ!!


おっと、もう一件忘れてました。地元敦賀会場の様子、15クラブ 81名
のエントリーとのことでしたが、あまり思わしい結果でなかったようです。
そんな中で、クラブメイトのinkyoさんが27.5cmで会場1位となったと
いう嬉しい情報が伝わって来ました。
 inkyoさん、敦賀会場での頂点おめでとう!!。他にも新入会員のお
しげさんが参戦1戦目にして審査カード提出と、私のようなウルサ方が
居なくても、地元クラブとしてその存在をアピールしていただきました。
どうもありがとっ。そしてお疲れさまでした!!





特大ってことはないですが、全キスでこのサイズが出てくれた
ことに感謝です!!。スズキ君、ありがとっ!!全国何位にラ
ンクされるかな〜。15位ぐらいにつけれれば…。出来れば副
賞のあたる順位だとなお嬉しいのですがっ。
[釣りデータ]
日時:'05.06.19 2:15〜9:00
場所:小浜市荒木
釣果:スズキ1匹(68.5cm拓寸
    キス10匹(13〜20cm うち13〜15cm×3はリリース)
エサ:マムシ・イシゴカイ


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