2008年 データ詳細 No.5

日時: '08.5.7
場所: 東浦海岸
今年のGWもアッという間に過ぎ去った。といっても、GWや盆休などの
長休みには敦賀もたくさんの釣り客が訪れ、竿出しするスペースがない
ことが殆ど。従い、基本的に休み中に1日ぐらいは釣りに行くことにして
いるが、場所的に余裕を持っての竿出しが可能な場所ということで波松
を始めとして、地元敦賀を脱出することにしている。

そんな訳でGWは5/2に1日のんびりと波松へ。結果はエサトリすら居
らず…。キッツイ日焼けだけがメモリアル(笑)。

ということで、実際の釣果を目論んだ釣行は、GWが終了し釣り場が静
寂を取り戻してからが本番。早速、会社上がりのその足でクロダイ狙い
へ向かうことに。

19:30、残業に一区切りつけて退社。いつもの三水さんでユムシ15発
を仕入れ、東浦へ。本日は平日には珍しく先客さん有り。干渉しないよう
に少し離れたところに釣り座をとる。

第一投完了は20:40。どうせイキナリのアタリはないだろうと、携帯で
ナイターを視聴。だめだ、今日もGは劣勢…。約10分観たところで、ナ
イター中継終了。ワンセグをOFFとし竿先を見つめるも、静けさを保った
まま。

30分経過したところで、様子見のため1回目の回収。前回釣行時と同
様、エサトリ?につつかれてはいるものの、原型は留めているので、アタ
リが出なければ30分に1回の定期交換のパターンで攻めることに。

そうこうしているうちに2時間が経過、持ち玉もあと3発。もちろん、ここ
までエサトリのアタリすらない。漠然とケミホタルを眺めていた時、ふと、
1本の竿先が15cmほどオジギした…。エサトリにしてはゆったりとした
押さえ込みにただならぬ雰囲気を感じ、じっと竿先を見つめる。と、その
ゆったりした前アタリとは対照的に、激しく竿先が弾かれるように竿尻が
浮き、重々しくドラグが唸り始めた!!。

こりゃ本命間違いなし。ドラグフリーのまま竿を手に取り様子を伺うと、
グイグイと重厚感のある引きでスプールからイトを引き出していく。この
引きは間違いなくクロダイ、いかほどの型か。

ドラグノブを締め、リーリング開始。竿を引きつけると旧スピンのEX−T
が胴から曲がる!!。その手応えから、仕掛けに食いついているヤツ
はかなりの型物であることが予想される。

出来るだけ一定のテンションになるように注意しながらのリーリング。そ
んな中でもヤツは何度と竿を強引に叩いてくる。いや〜、面白れぇ!。
軟調竿に型モノ、最高のカップリングだっ。心地良い引きを思う存分楽し
む。チカライトが見えてきた!。がっ、ここでヤツも最後の抵抗か、グイッ
と一伸し。

何とか竿のタメでこらえると、今度は右に走る。楽しい〜、たまらない
っ!!。負けないように、ここも何とかイトを出さずにギリギリまで耐えて
フィニッシュに持って行く。海面を割ったヤツは紛れもなく本命クロダイ、
それもデカい!。というか、太いっ!!。

慎重に手元まで持ってきたヤツをしげしげと眺める。ゴツい、いや、ゴツ
すぎる…。昨年、自己記録となる拓寸53.2cm(実寸51cm)をGETし
たが、そいつよりもゴツい。こんなクロダイ、他の人が釣ったのも含めて
今まであまり見たことがない。
 当然、クーラー上のスケールなんかで計測出来るサイズじゃない。お
そるおそる手尺でアタリを付けてみる。ひとつ・・・ふたつ・・・みっ・・・。さ
すがにみっつとまでは行かなかったが、クロダイの大物ステータスであ
る「年ナシ」と呼ばれる基準である50cmを楽々オーバーしていることは
間違いない。

昨年の50UPの時も感激しましたが、今回は輪をかけて荘厳な気持ちに。歴史を刻ん
できた年季の入っている超大物を前に、はしゃぐ気持ちになれないというか…。ただただ
見惚れて、ありがとうと思うばかりでっ。

これは自己記録の更新は間違いない。自己記録どころか、クラブ記録
の更新も充分に期待出来るデカさだ…。クロダイが濃い敦賀ではある
が、このサイズはチヌ専門で狙ってる磯師さんや波止師さんでもそう簡
単にGET出来ないサイズでなかろうか。そんなサイズのクロダイが今、
自分の足元に居る。にわかには信じられない状況。立派すぎる魚体に
「ありがとう」という言葉しか出てこない。

クーラー上に乗せてデジカメのシャッターを押すが、どれもイマイチこの
魚体の迫力を伝えきれない。あれこれシャッターを切ることに夢中にな
っていると、背面で”カチャッ”と音がする。振り向くと三脚に立てかけた
竿の角度が低くなって、ドラグが唸りつつけている。なんだか先週の釣
行と全く同じパターン。先週はバレてたが…。

ドラグが唸り続けている竿まで駆け寄り、一気に巻き上げにかかる(い
かにも!といったクロダイの大物らしいアタリだが、さすがに先の一匹の
サイズを超えることはないだろうと考え、強引に巻き込み開始)。が
っ!!、◎△※$〜!?。なんと先ほどのヤツと遜色ない重量感。えー
っ、どうなってる〜。先の一匹と同等の引きに緊張感が走る。と同時に、
このサイズが2匹釣れても到底食べきれんぞ〜。などという、アトから考
えればどうにでもなるようなバカな考えがアタマをよぎる(笑)。

そんなことを思い描いてしまったためか、2色捲いたところで、痛恨の針
外れ…。コレは自分にとって一生もん、と思っていたド級サイズのクロダ
イがまだ居るかも…。こりゃ、もう一発クロダイ狙いに行くっきゃないでし
ょ!!。

結局、この日はこのバラシで終了。23:30に納竿。しかしながら、素晴
らしい思いをさせてくれた海に2度・3度とお礼を言ってポイントを後にし
た。




ということでこの日は帰宅、と、行きたかったのですが、車を発進させた
ところで携帯がないことに気が付いて…。日付が変わる頃に再度ポイン
トまでトンボ帰りっ(汗)。足取りを思い出しながら30〜40分捜索?する
も、結局発見出来ず。しやーない、と、一旦諦めて車に戻ると、何とシー
ト横に転がってました(笑)。結局、帰宅は1:00過ぎでっ。それから遅い
晩ご飯を食べ、魚体が縮まないうちにと証拠写真撮影と大物申請用の
魚拓採り。終了時間は2:30。続いて風呂を浴びて3:00。風呂上りで
あることと、ナイスワンに出会えたこと&勿体無いバラシを思い出し、体
が興奮状態で中々寝付かれずでっ。周囲がすっかり明るくなってから1
時間ばかりウトウトしただけで出勤の憂き目(涙)。数年前の冬、スズキ
狙いでの連日平日早朝釣行してた頃を思い出しましたっ(笑)。

とにかく、拓寸59.7cm(実寸57.5cm)・2.9kgの大物。自己記録
どころかクラブ記録をも大幅に更新することが出来ました!。こんな宝
物をくれる「敦賀の海」はホント最高です。感謝の気持ちでいっぱいで
す。

帰宅後の一枚。いや〜、我ながら疲れそっちのけで嬉しそうな顔してます(笑)。


実寸57.5cm。流石にこんな型に出会えるとは思ってませんでした。

ばねばかりが見当たらなかったので、ヘルスメーターでっ(笑)。尾鰭が
床についた状態で2.9kgでしたので、実際は3kg超えてたかも知れま
せん。こんなのが潜む敦賀の海、これからも大切にしたいです。

※ちなみにこの一匹は2日後、三水の章ちゃんの手によって芸術的な美しい魚拓として
生まれ変わりました。流石に冷蔵庫に放り込んだままで3日目ということでかなり縮ん
でおり、その時点では実寸55cmとなってたようですが(三水さんの拓の寸法表示は実
寸表示でっ)、何れ三水さんの天井に貼り出していただけるとのことですので、皆さん三
水さんに行かれることがありましたら、また観てやって下さいね〜。
[釣りデータ]
日時:'08.5.7 20:40〜23:30
場所:東浦海岸
釣果:クロダイ1匹(59.7cm拓寸
エサ:ユムシ


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