【5/16 20:20〜 1:30】
本日は敦賀サーフ5月度の例会。先月例会は思うような竿出しが出来な
かったので、いやがうえにも気合が入る。今回の月例会はサーフ指定の
大型魚(大物基準が30cm以上の魚種)+小型魚(大物基準が30cm
以下の魚種)の2匹によるAランク比のポイント制で競われる。やはり大
型魚・小型魚それぞれに大物基準である1.0はクリア(すなわち2匹のポ
イント計としては、2.0以上)したいところ。そうすればきっと上位が見えて
くるハズ。
この審査基準を定めたシカ太郎さんも審査時に言っていたが、来月以
降になって水温が上がってくると、一箇所の釣り場で大型魚・小型魚共
に仕留められる可能性は高くなるが、この5月中旬の時期に両方を狙え
るポイントは?と考えるとかなり厳しい。要は夜間は大型魚の一発を狙
い、日中は場所を変えて新たな気持ちで小型魚を追いかけろ!。夜も昼
も気を抜かずに目一杯頑張れ!。一所の釣りで済まそう、なーんてラク
はさせんぞ!ってコトの様だ(笑)。
といったプロジェクトの策略にまんまと嵌り!?、夜間はユムシで一発
(クロダイ)狙い。日が昇ってからは場所移動しアオムシでキス・キュー
セン・ハゼ・ガッチョ・カワハギの何れかを狙うことにする。ということで本
日の実弾は1回戦用のユムシ20匹と2回戦用のアオムシ1K¥。
このような?審査基準のため、例会競技時間は16日(金)17:00〜1
7日(土)16:00までと定められている。ということで、金曜定時(17:0
0)ダッシュと行きたいところであるが、ソイツは無理というもの。しかしな
がら、いつもの会社帰り平日半夜釣行パターン時と同じような感じで、2
0:20頃にはユムシを放り込んでの第一投を完了することが出来、ホッ
と一安心。
と思ったのもつかの間、空からはポツリ、ポツリと比較的大粒の雨が落
ちてきた〜。えっ、今晩の降水確率って20%程じゃなかった?。急いで
携帯の雨雲レーダーを確認すると、断続的に雨雲が若狭湾沖で発生
し、東へ流れている。中には黄色い部分もあったりして、規模が小さいな
がら雷雲も発生しているようだ。こんな時こそ早く勝負がついて欲し
い。。。
そんな横着な考えを見透かしてか、ユムシ竿は全く何事もないように(実
際、何もないのだが…)、微動だにしない。定期的にユムシを回収し付け
替えて投入する以外、全く動きのない釣り(笑)。何もないまま2時間が
経過…。時折パラつく雨に、本降りになって竿袋が濡れると嫌だよなぁ、
と考え、一旦竿袋だけを車に待避させるべく、釣り場を離れ15mほど歩
いた時、ふと振り返ると一本の竿が三脚上で大きくズレ込んでいる。
やっと来たか〜、と竿袋をほったらかしにしてズレ込んだ竿に駆け寄る。
がっ、ドラグが唸りを上げている訳でもなく、なんとも気が抜ける。暫く様
子を伺うが、スプールが逆転する素振りもない。流れ藻でも引っかけた
か?とも思ったが、あまりにも静かな海面に、そんなモノが漂ってる雰囲
気すらない。見ていないうちに派手なアタリが出て、そのままエサを離し
てしまったか…。
取りあえず、期待しないでリーリングを開始する。ウッ?、何だか重いが
…。へっ?、ちょっと引く?、魚が掛ってる???。重みのある生体反応
に期待が膨らんだが、それはホンの僅かな間だった。強引に巻き上げを
続けると、重くなったり軽くなったり…。もうそういう時期になったのか…。
コイツが出てくるのはもう少し後だろうと思っていたので一瞬判らなかっ
たが、この感触は間違いなくナガモノ。。。
予想通り上がってきたのは褐色の夜の使者。ウミヘビ君登場。コイツが
来るようになると、今後ユムシでのクロダイ狙いもちょっとキツいな〜。
若干天秤も巻き込んでボンレスハムになりかけてたので、仕掛けをブツ
切りにして自由の身に。呪縛から解放されたヤツはクネクネと漆黒の闇
に消えていった。
がっかりした気持ちを抑えて仕掛けを作り直し、ユムシを付けて再投
入。今度は誰にも?邪魔されず車まで竿袋を待避。釣り座に戻って竿先
をぼんやりと眺めていた22:40、「カチャッ」っという乾いた音と共にドラ
グが唸りを上げ始めた。よっしゃ〜、来たでぇ!!。
ドラグノブを締め、気合いを入れて巻き上げにかかる。これはまさしくク
ロダイの引き。結構な重量感が手元に伝わる。今日は例会、これをバラ
してしまってはノーチャンス。上位につける資格はない。そんなコトを考
えながら慎重にリーリングを続ける。慎重なユックリ目の巻き上げである
ことから時折締め込んでくるが、竿のタメだけでクリア可能。そんなにデ
カくもなさそうだが、小さくもなさそう。確かな重量感がその裏付け。
慎重にフィニッシュを決めると、横たわったのは豆タンクのような一匹。
基本的にこの時期のクロダイは乗っ込み・腹パンであるが、この一匹は
その典型的な体型。とりあえず例会に提出出来る1匹が来てくれてホッ
とする。サイズ的に40cmは超えていそうなので、大型魚のポイントとし
て最低1.3は確保出来たっ。
お腹パンパンで、はちきれんばかりの一匹。例会でのランクものだけに貴重。
時刻は23:00前。こうなると欲が出るもので更なるサイズアップを目論
むが、結局、ユムシ20発を無理矢理に使い切ったのは日付もかわって
の1:30。結果的に5時間も粘ってしまったが、アタリすらないままに(エ
サすら取られないままに)終わってしまった。
ここで一旦、納竿とし2:00過ぎに帰宅。遅い晩飯のあと検寸。長寸は4
5cmであったが、重さは何と1.7kgもあった。とりあえず審査前ではあ
るが、縮まないうちに申請用の拓を取る。拓寸は46.5cm。
帰宅後、申請拓をとる前の証拠写真でっ。実寸45cm(拓寸46.5cm)の割には1.7Kg
もありました。
ここで明日の小型魚の目標を定める。現在の長寸は45cmあるが、審
査は明日の16:00。まだ12時間以上もある。あまり皮算用してアテが
外れるのも悲しい(笑)ので、まずフツーに考えて、少なくとも1cmは縮
むだろうが、これくらいのサイズなら縮んでも2cmまでだろうと、安全サ
イドで明日の検寸時の長寸を43cmと想定。43÷30=1.43ポイント。今
回の目標2.0をクリアするためには明日、残り0.57ポイントをキス等で確保
出来ればOK。0.57ポイントをキスで換算すると26×0.57=14.8cm。
明日の第一目標はキスの15cmだっ。これくらいだったら、どこでも釣れ
るだろっ!(そんなに甘くなかったのだが…)。
この後、午前5時〜7時まで2時間のオヤスミタイムを挟み、アオムシ持
って8時過ぎより2回戦へ出発。
【5/17 9:10〜 13:30】
まずは敦賀港まわりを見て回るが、さすがに好天の土曜日。竿を出せそ
うなトコロには先客さんあり。続いて松原、結構な人出に見ただけでパ
ス。ホントならここで竿出しすればキスorガッチョは堅そうなのだが…。
続いて手の浦、ここも結構な人出で駐車スペースがない。15cm程度の
キスを一匹拾うのに駐車料金払うのもちょっと割に合わない気がするの
でパス。あまりの人出の多さに少し道を戻って丹生に行くことにする。
丹生到着は9:00過ぎ。松原・手の浦の賑わいとは対照的に先客さん
はお一人のみ。スペース的には充分あるため、置き竿×2・手持竿×1
で、とりあえずの目標である15cmクラスのキス1匹を狙う。まずは2本
をシモリ際に放り込んで様子を伺うこと暫し…。簡単にアタリが出そうな
雰囲気でもないため、滅多に使わない市販の数釣り用3本針仕掛けに
て手持竿でサビくことにする。一投目を4色付近に投入。ゆっくりとサビ
いてみるもアタリは皆無。チカライトが見えたところで、微かに”ブルッ”。
巻き上げるとマイクロピンが2匹付いていた。待望の小型魚GET!と、
行きたいところであるが、12cm程と小さすぎる。その後、左・右に2投
してサビいてみるも、同じように波口でマイクロピンが1つ付いてきただ
け。。。もちろん狙いのサイズに足らないのでリリースする。この場所は
どうも魚影が薄そうだ。そんな事を考えていた時、先客さんがこちらに足
を運んで来られたので、暫しお喋りさせていただく。
先客さんは滋賀からお見えになられていた紳士的なベテランキャスター
さん。会話の中で「敦賀サーフさん?」とお話されたので、ご存じで?と
聞いてみると「HP書かれてる方がいらっしゃるね」、「あっ、それ私でっ
(笑)」てな会話で、恥ずかしいやら・恐縮するやら。。。お話を伺うと、本
日は始めは松原でやられていたが、ボート等の影響でだんだん投げにく
くなってきたのでこちらに移られたとの事。6色あたりから探っているが
アタリは殆どない、と仰られる。
そんな先客さんとの会話と、3投して波口のマイクロピンが3匹という感
触より場所移動を決意。さてどこへ行くか〜。今の時間帯から簡単に竿
出し出来て、15cm程度のキスが期待できるところ。そんなん、松原と
手の浦以外にあるかいな?。まずは時間帯が時間帯だけに、容易に竿
出し出来る小場所はどこも先客さんが居られるだろうし…。
そんなとき、数日前に三水の章ちゃんとお喋りしてた時、章ちゃんが、
「ようやく水温が上がってきたのか、ここんとこベラが掛るようになってき
た」と、話してたことを思い出した。
そうだ!、小型魚=キスにこだわる必要はない。キューセンという強い
味方がおったやないか〜。キューセンならキスと大物基準は同じ。15c
mクラスで目標の0.57ポイントGETは可能だ。ということで、一路浦底に
転身。。。
浦底到着は10:30過ぎ、浦底の各ポイントを見て回るが、やはり殆ど
のポイントには先客さんが居られる。そんな中、ちょっとばかり根掛かり
し易いポイントが空いている。まあここでええやろ、と、投入の準備にか
かる。時刻は11:00、太陽が真上から照り込んで、自分自身の影の面
積が最小の時間帯。まさしく真っ昼間。カレイ狙いのシーズン以外、こん
な時間帯から竿を出すことはまずない。その分、健康的で何だか新鮮。
子供の頃、友達とチャリンコこいで釣りに行ってたことを思い出す。
とりあえず竿を2本投入。小型魚の”コツコツ”とした小アタリが出ること
を予測しながら、竿先を見つめていると、竿先が15cmくらいオジギ!。
真っ昼間から、なんや〜!?。デカフグかっ?、などと思いながら竿を手
にとり巻き上げにかかると、ん?、フグやベラなどのゴン・ゴンって感じで
なく、キュッとした小気味いい引き。こりゃ、ちゃんとした魚?の引きっぽ
いぞっ。日中の小型魚にしては竿の曲がりもまずまず。いきなりキスの
ランクで目出度く月例終了かぁ〜。
根をかわすために強引に捲いてくると横走り。。。大ギスでもそんなに横
走りせんやろ〜。天秤の斜め後ろにはグレーがかった薄緑の背中。な
んや〜、セイゴくんやん(笑)。サイズ的には33cm、確かにキスならDラ
ンクサイズ(笑)。まさか、潮が澄んで底が透けるくらいの真昼間に、この
場所でセイゴがかかってくるとは予想もしていなかった。がっかりしたけ
ど、一瞬期待させてくれたセイゴくんを優しくリリース。
まさか、コイツだったとは。。。日中、コイツが掛ってくるようなポイントじゃなかったので、
一瞬期待しちゃいました(笑)。
それ以降、2本の置き竿にはアタリが出ることはなく、エサトリにやられ
る一方。置き竿を諦め、少し場所を替え、やや沖目に見えるシモリのな
い1色程度のエリアを手持竿でサビいて探ることにする。
一投目から手元に”コンコン”としたアタリが伝わってくる。手前の藻際を
スルーして巻き上げるとお目当ての?キューセン!。鯉のぼりの様に3
本針に3匹掛っている。但し、いかんせん赤ベラ(白ベラ)…。性転換前
の小型。クーラー上のスケールでサイズを測ると14cm均一(笑)。
それからというもの、必死こいてサビきまくるが、釣れてくるキューセンは
何れも赤ベラ。サイズも謀ったかのように14cm。ここまで型揃いで、1
5cmという決して高くはないハードルを超えないとなると、もう笑うしかな
い。
このあとも”順調”に14cmキューセン主体にフグ・ミニガッチョ・ピンギ
スと釣れて来てくれるが15cmを超えるモノが掛ってきてくれない。釣っ
てはリリース、また釣ってはリリースを繰り返し、ついにタマギレ。時刻も
昼過ぎ、最後の一投。
コレまでと同じようにシモリが切れている部分のみゆっくりとサビく。一発
目は如何にもキューセンっぽいアタリ。続いてフグらしきアタリ。手に伝
わる感触からフグのハリガカリが確定っぽいので諦めて巻き上げてみる
と、上針には予想通りのフグ。そして下針には何と小さいながらも待望
の”青い”キューセンがっ。検寸すると17cm。まだ青ベラになりたてぐら
いのサイズだが、この青い色が見えたとき、この小さい魚がどんなに嬉
しかったことか!!。
日頃の大物狙いとはひと味もふた味も違った今回の例会(特に2回
戦)、結構、新鮮で楽しかったなぁ。
ということで、17日16:00より行われた例会の審査の結果ですが、お
かげさまでクロダイ+キューセンで目標ポイントとした2.0をクリア。ポ
イント2.13を獲得し、優勝を飾ることが出来ました。また今回は私と同
じように大型魚でのランクサイズ(ポイント1.0以上)をキープしながら、
日中の小型魚に苦労されたメンバーが殆どでっ。そんな中でこの僅か2
3時間という競技時間内でシマまで行かれたシトッチさんが、アイナメラ
ンク&小型魚のまずまずの型で第2位、スズキのランクを持ちながら、
私と同じように小型魚で苦しんだシカ太郎さんが3位。4位にはクロダイ
ランクGETのおしげさん、そして5位にはこの日唯一の小型魚(キス)で
のランクGETのt君が滑り込みました。ということで、上位5名がランクG
etと、競技的にも大会的にも盛り上がった5月の例会でした。
上位5名がGETされたランクサイズ。魚種も豊富になって来ましたね〜。ただ、例会順
位はこれらの魚以外の小型魚ポイントにて、思いも寄らぬ大混戦にっ(笑)。
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