四つんばい出産と母乳育児

     家族に見守られての出産 
私の出産体験記 ・「バースプラン」って



四つんばい出産と母乳育児

岩手県の“ぺーともさんからの体験談です
(メールにて、送ってくださいました)
ありがとうございました。

こんにちわ。私も6月に女の子を出産しおっぱいで育てています。
出産はとてもすばらしい体験でしたし、
おっぱいだけでやっている今もとても幸せで
すばらしい体験をしていると思っています。
 
出産の方法は四つん這い出産でした。
最初は四つん這いなんてなんか動物チックで「え〜っ」てカンジでしたが
やってみるととてもラクで(1人目なので比較はできないのですが)
自然なカンジでした。
赤ちゃんが出てくるその瞬間それまで大きく張っていたおなかが
「ぶるるん!」とふるえ、しゅーっとしぼむのが見えました。
お医者様に取り上げていただいたのではなく
「自分で産んだ」「赤ちゃんが自分で産まれてきた」というカンジでした。
それまで漠然と「赤ちゃんっていい匂いがするもの」と思っていましたが、
へその緒がついたまま、胎脂(白いラードのようなもの)がついたままの
たった今産まれたばかりの赤ちゃんは、はっきり言ってくさかったです。
(生理のときのようなにおい)
でも、くさく、お世辞にもキレイとは言えないその赤ちゃんは、
紛れもなくたった今まで私のおなかのなかにいたもので本当に愛おしいものでした。
立ち会った夫がへその緒を切り、
看護婦さんが簡単に赤ちゃんをキレイにした後すぐ、
私の胸の上に赤ちゃんをのせておっぱいをふくませました。
(出ませんでしたが)
そしてそのまま1時間くらい胸の上に赤ちゃんをダッコしていました。
胎盤も見ましたが巨大レバーと言うカンジで
赤くてなんかおいしそうでした。(先生も「立派な胎盤だ〜」と。)
そのまま病室に戻りずっと同じベッドで赤ちゃんと過ごしました。
まだ全然おっぱいが出なかった私は泣くとおっぱいを含ませ、
また泣くと白湯をスプーンで飲ませ・・・の繰り返しで
ほとんど眠ることは出来ませんでしたが、
気が張っているせいかその時はそんなに大変とは感じませんでした。
4日目になってもおっぱいはなかなか出ず赤ちゃんの体重は落ちる一方。
先生と助産婦さんに
「少しミルクを足しますか?もう少しがんばりますか?あとはお母さん次第です。」
と言われましたが「もう少しがんばります」と言い、
次の日にはなんとか赤ちゃんの体重も前日より少し(ほんの少し)
増えていて助産婦さんと手を取り合って喜びました。
退院後も乳首が切れて血だらけになるほどだったり、
おっぱいが固く張ってしまったりで、1ヶ月くらいは
授乳のたびに歯を食いしばって耐えなければいけませんでした。
私の場合は「出産」よりも「授乳」のほうがずっと痛くて大変でした。
その後も3ヶ月検診で
「痩せすぎ」「おっぱいが足りないんじゃないか」と言われたり
(標準体重なのに)、ツベルクリンのとき針を刺す保健婦さんに
「うわっ細〜い」と言われたり・・・・神経質になっていたらミルクに切り替えてしまっていたかもしれないことがたくさんありました。
でも「絶対母乳で育てるんだ!」と気負っていたわけでもなく、
ただ単に「赤ちゃんはおっぱいで育てるもの」と自然に思っていたので
ミルクに切り替えようとも思わなかったんです。
 
振り返ってみて思うことは、
100%母乳で育てたいのなら病院選びがとても大切だなぁということです。
いくらお母さんが母乳で・・・と思っても
産まれてすぐ赤ちゃんがほ乳瓶に慣れてしまったら
母乳にするのはなかなか大変だと思います。
お母さんにしてもミルクをあげれば泣きやむとわかっていて
ミルクをあげずに我慢するのは大変だと思います。
 
私の場合は、
信念があってできたワケでもないので偉そうなことは言えませんが、
これから赤ちゃんを産む人に是非知ってほしいなって思いました。


家族に見守られての出産

この春、私は家族全員に見守られて、第3子を出産しました。
3人目にしてはじめての助産院での出産でした。
その1つは家族、義母、実妹、姪とたくさんの人たちに見守られて
出産できたことです。
特に、長女にとってはとても衝撃なものだったらしく
ものすごく感動していました。
もちろん今も大変かわいがってくれます。
その上、助産婦という仕事にとても興味をもったらしく
将来は助産婦になるそうです。(頑張れ〜)
そして、もう1つ赤ちゃんの誕生の瞬間です。
私の記憶ですが(間違っていたらゴメンナサイ)
上の子達の出産の時は、頭が出てきたら
その後は医師が取り上げてくれたような気がしました。
でも、今回は頭が出てきたら私はまったく力を抜いて、
赤ちゃんが自分で出てくるのを待つのです。
鏡でその様子は見えるのですが、育児書などで書いてあるとおり
頭を回転させながら自分で方をだし、そしてツルンと生まれてくるんです。
私は、その時今まで思わなかった感じを受けました。
それは「私が、産んだ」のではなく
「赤ちゃんが自分で生まれてきたんだ」という感じです。
その後、みんなにへその緒を切ってもらい
おっぱいをすぐ、含ましてもらいました。
他にも、今回の出産で初めて経験したことはたくさんありました。
へその緒や胎盤も初めて見せてもらいました。
胎便も、始めてみました
そして、生まれてその日はすごく眠ること。
そして、2日目、3日目は、おっぱいを求めてとてもよく泣く事。
(私は2日目の夜、朝までほとんど乳首を含ませたままでした。)
他にも、初めての発見がたくさんありました。
私にとってこの出産はとても新鮮で神秘的なものでした。
生まれてきてくれた子どもにも、入院中、弟の面倒を
ちゃんと見てくれた長女にも、
そして、毎日会いに来てくれて、家へ帰るとき涙をためながらも
「ばいば〜い」と言って1度もダダをこねなかった長男にも
心から「ありがとう」と言いたいです。 


私の出産体験記

娘は神戸の助産院で水中出産によって誕生しました。
「助産院」で「水中出産」というと、大体の人は
開口一番「うっそ〜」といいます。1年半前までは私もそうでした。
しかし、私は、この2つのことをごく自然に、まるで何か見えない手に
導かれるようにして、選んだのでした。
お産の当日、覚悟していたものの陣痛はつらいものでした。
しかし、プールに入って不思議なくらい腰の痛みが楽になりました。
気持ちがよすぎて、さっきまでの痛みはなんだったのかいう感じでした。
痛みから体を守る必要がなくなり、「いきむ」ことに全神経を
集中させることができました。
どんなタイミングで、どういうふうにすればいいのだろうか。
私は自分の体に聞きながら、いろいろ試してみました。
こうかな?それともこうかな?顔にばかり力が入っているなあ。
そういえば、顔の毛細血管が切れた人がいるらしいから、気をつけなくちゃ。
そうそうヨガでやっていた呼吸法、マタニティスイミングでやっていた
水中座禅や緊張&リラックスも今こそ試さなければ。
そんなことをいろいろ考えられたほど、冷静でいられました。
プールの中での私は自分の世界に浸りきっていました。
しかし、そのような状態になれたのは、プールのふちに
つかまっている私の手の上に主人がしっかりと、手を重ねておいてくれ、
助産院のの先生が静かに立っておられ、
自分が守られた状態にいると感じたからだと思います。
「あらららら・・・」赤ちゃんが、自分でグイーンと頭を出したみたいでした。
もう一人の助産婦さんが、「力を抜いて。はっはっは」とリードしてくださいました。
そして、先生が、「ほうら、でたよ。受け止めてあげて。」といわれ、
水中の赤ちゃんを抱き上げると元気な産声をあげました。
感動の一瞬でした。
希望していたような静かで坦々としたお産だったと思います。
その世、隣で寝ている赤ちゃんがパッチリと目を開け
あたりをゆっくりと見回した後、私をじっと見つめてくれました。
生まれてきてくれて有難うとか、主人のこととか、いろいろ彼女に話したら
なんだか心がつながったみたいで、今までに味わったことのない満足感と
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そして、私はこの時の彼女のまなざしを一生忘れないと思います。


「バースプラン」って

あなたは、「バースプラン」っていう言葉を聞いたことがありますか?
私は3人目を妊娠した時、初めて聞きました。
その後のケアについて自分で考え計画し助産婦さんの協力の元
自分がよいと思うお産をすることです。
例えば、夫にへその緒を切ってほしい、胎盤を見せてほしい、
赤ちゃんが生まれたらすぐにおっぱいをあげたい・・・
などです。
総合病院でも事前に助産婦さんに言っておくとできろことはやってくれるそうです。
でも、何もいわないとその病院のやり方でお産が終わってしまいます。
然し、1人目の出産の時に、そのようなことを考えられる人は少ないのではないでしょうか。
私も、1人目の時は、育児書片手に「陣痛ってこんな風に進むのかな?」
「会陰切開ってするのかな?」など、何も考えられませんでした。
私は、3人目を出産した時、初めて自分と赤ちゃんをつないでいたへその緒を触り
胎盤をみました。
そして、へその緒は主人と上の子に切ってもらいました。
それは、それは感動の一言でした。
助産婦さんは「どんなお産がしたいのか。もっと、もっとお母さんからいってほしい」と
言っています。
これを読んだ妊娠中の皆さん。
自分のお産なのですから、是非1度「バースプラン」を考えてみてください。
そして、勇気を出して助産婦さんの言ってください。

赤ちゃんが生まれたら、赤ちゃんが生きるために必要なものは「おっぱい」です。
私は、上の子をおっぱいで育て、今も3人目をおっぱいで育児中です。
今回、3人目を出産してから、身をもって確信できたことは
「おっぱいは赤ちゃんに吸ってもらえば必ず出る!」
ということです。
と言うのも、上の子2人は出産2〜3日後に
おっぱいを出す為のマッサージをしてもらいました。
無知な私はこのマッサージのおかげでおっぱいが出るのだと勘違いしていました。
でも、3人目は、おっぱいを出す為のマッサージはありませんでした。
ただ、赤ちゃんがないたらおっぱいを吸わせつづけたのです。
出産後、3〜4日はおっぱいはほどんどでないので、
30分〜1時間おきにあげていました。
夜なんかは、朝まで、口に含んでいた日もありました。
その間、ミルクはもちろん何も赤ちゃんに与えません。
でも、赤ちゃんは大丈夫。
赤ちゃんは、お弁当と水筒を持って生まれてくるのだそうです。
「赤ちゃんがよく泣くから足りないのかしら?」と悩んでいるお母さん
とにかく、赤ちゃんにおっぱいを吸わせてください。
きっと、おっぱいだけで育てる自身が付くと思います。

またもっぱいだけで育てている赤ちゃんは離乳食を始めるまで
お茶や果汁などを与える必要はないそうです。
なぜなら、おっぱいは毎回毎回も味も違うし、授乳の
最初と最後でも味が変わるので、それだけでも、
充分離乳食の準備ができているからだそうです。