アレルギー対策は室内の環境改善から!
エアコン洗浄は、お部屋の環境を改善する一役を担います!
アレルギーについてのお話です。いろいろな本を読んでまとめてみました。
アレルギー疾患の治療についてはお医者さんの診断・診療が必要です。
最近話題となることの多いアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎等については「ハウスダスト」が大きく関わっています。今回はこの「ハウスダスト」の特徴と対策について考えていきます。
  特   徴
「ハウスダスト」つまり「家屋塵(ホコリ)」の実態は、主に家ダニの死骸と言われています。「ハウスダスト」はアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息などのアレルギー性疾患の原因とされておりますが、これら患者さんの血液を調べると、家ダニに対するアレルギー反応が高い割合で検出されます。                                                       
こうした「ハウスダスト」によるアレルギー性疾患は近年増加傾向にあります。そしてその原因には食生活の欧米化(高タンパク食)、生活上のストレスの増加、ディーゼルエンジン車の排気ガスなどによる大気汚染、家屋の気密性の上昇(冬でも暖かくダニが生育しやすい環境)、寄生虫感染症の減少等が指摘されています。

  症   状
(1) 「ハウスダスト」によるアレルギー性鼻炎の症状は「くしゃみ」「鼻みず」「鼻づまり」の3つが主なものです。
これらは、風邪の症状にも似ていますが、発熱や咽頭痛が通常見られない点が異なります。
(2) これらの症状は、朝方に強く現れます。
これは夜間人が寝ている間に床や布団の上に降り積もったホコリが、家人の朝の起床・活動の開始により舞い上がり、鼻に吸い込まれるためと考えられています。
(3) ハウスダストは一年を通して対策が必要です。
スギ花粉症によるアレルギー性鼻炎が2月〜4月頃に発症する(季節性アレルギー性鼻炎)のに対し、「ハウスダスト」によるアレルギー性鼻炎は一年中症状が現れます(通年性アレルギー性鼻炎)。
また、スギ花粉とハウスダストの両者に対しアレルギーを起こしてしまう「混合性アレルギー性鼻炎」も増加傾向にあります。
(4) 自分がアレルギー性鼻炎を持っているのかどうか、持っているとしたら何に対するアレルギーであるのか、という点については、血液検査や皮膚の反応を調べる検査、あるいは鼻粘膜にアレルギー物質を直接置く検査などで調べることができます。また「くしゃみ」「鼻みず」「鼻づまり」などの症状がある場合に、それがアレルギーによるものか風邪の症状なのかは、鼻みずの中の白血球の構成比を調べることである程度確認することもできます。
(5) 「ハウスダスト」によるアレルギー性鼻炎の方は、他の人に比べアトピー性皮膚炎や気管支喘息など他のアレルギー性疾患にかかりやすくなります。
また「ハウスダスト」に限らず、アレルギー性鼻炎の患者さんは空気の温度変化などの他の物理的・化学的刺激に対しても鼻粘膜が過敏に反応してしまうことが多くなります。
  予    防
アレルギー疾患の基本は抗原の除去・回避、すなわち「ハウスダストアレルギー」なら「ハウスダスト」と接触しないことです。
そのためには部屋を念入りに掃除したりエアコンの洗浄、床をカーペットではなくフローリングにしたりすると良いとされています。もちろん掃除をする時はマスクをするよう心掛けるべきでしょう。また規則正しい生活、十分な睡眠、適度な運動は症状の緩和に役立ちます。
  治 療 法
症状に応じ次のような治療がありますのでご紹介しておきます。
(1) 薬物療法
様々な抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤の内服や点鼻、ステロイドホルモン剤や血管収縮剤の点鼻が有効です。漢方薬も治療に用いられます。
症状の強い場合には、ステロイドホルモン剤の内服や注射も行われます。
(2) 手術療法
鼻づまりが強い場合に鼻腔を拡げる目的で、あるいはアレルギー反応の起きる場所を減らす目的で、鼻粘膜を切り取ったり電気凝固する手術が行われます。
最近ではレーザー光線がこの手術に導入され、出血や痛みなどの苦痛が大幅に緩和されました。
過敏症状を媒介する反射神経を鼻の奥で切断する手術法もあります。
(3) 特異的減感作療法アレルゲンを少しずつ体に注射してゆくことで、抗原に対し寛容な体質に改善する治療法です。現在のところ唯一の根本的治療法であると言われています。
これらは、すべてお医者様にご相談下さい。
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