つぶやきの短歌・川柳

○ 平成10年11月5日〜11日東京出張・人間ドック
○ 大学生活
○ 自立
○ 夏の旅行  
○ 先輩の退職に向けてのはなむけ旅行 1
○ 先輩の退職に向けてのはなむけ旅行 2
   

 ○ 東京出張・人間ドック
     

   総合の 言葉に惹かれ 研究会

   総合で いつも出てくる お店やさん

   四十階 料理も景色も すべてよし

   カンだけを 頼りに探す イタメシ屋

   地図を見て 行ったり来たり 三省堂

   安い店 探して歩く 秋葉原

   病室で 顔思い出す チャイムの音

   ドック行き ここぞとばかり 本をつめ

おまけ……鍋囲む 美人の間で 黒一点(はなちゃんの学年会にて)   

 ○ 大学生活…… 次男 傑 大学生として
     

なあおかん 口を開けば 金せびる

ダブルスで 後ろにいると 頼もしい スマッシュ カット 着々得点  

サンダルで ひげを伸ばして 帰る君 散髪せよと ババから小遣い

友達と 屋台のラーメン 食べに来る たまには家に ゆっくりしていけ

彦根まで 車で行けば 1時間 家に着いたら 電話をかけろ   
 

 ○ 自立  ……  長男 曜が入学して

入学式 出口に迷って 遅れた彼 二度目は我より 先に出て待つ  

振り向きも しないで 改札進む 彼 親と別れて 迷うことなし

子離れを しない親だと 知りつつも 気になる彼の これからのくらし

風呂 ご飯 掃除 洗濯 できるかな 勉強よりも 気になる親バカ

大阪に 帰る曜を 送る 梅雨 その乗る汽車が 目の前を行く

両膝が 破れたジーパン はいてきて 何も気にせず 飲みに行く彼 

 ○  夏の旅行

   水引の手先鮮やか夏季旅行
   空を飛ぶハングライダー口ぽかん
   覚えてるニッコウキスゲこれだけは
   休憩の度にトイレへバス旅行
   食べながらでは歩けないとうもろこし
    一度ではイブキなんとか?なんとか
   カミナリを気にして歩く霧ヶ峰
   白樺湖自転車ボート馬車もある
   通る人止めて写真を松本城
   アリガタイ元善光寺おしょうさま
   カメラ向け下を向かれて気がとがめ
   松茸をみんなで味わう宴かな
   温かみ伝わる翁の囲炉裏端


○先輩の退職に向けて「はなむけ旅行1」

   江戸村の雷におどろく弥生かな                
   石仏も耳に慣れたるマイクの音
   はなむけの旅行に送るキャンディーズ
   カルタ取りパンツが見える村田さん
   カルタ取り自分の札はそこにあり
   はなむけの旅行始まるひな祭り             
   化粧して鏡にうっとりキャンディーズ
   露天風呂男が四人窓の外
   三つある風呂に入りていい男
   人生の年輪感じる話かな
   賞品は山口先生独り占め
   全員の気持ちを胸に帰途につく

○先輩の退職に向けて「はなむけ旅行2」

   給料日はなむけ旅行バスの中
   バスの中ガイドの声より缶ビール
   缶ビールつまみはどこだトランクだ
   山代へ走る車に三十一人(みそひとり)
   雨の中バスは走る山代へ                  
   はなむけの旅行始まる弥生かな
   バスを止めぼくはおしっこの兼上だ
   ぶつぶつと一人悩むは孝ちゃんデース