夢のような良いところばかり並べておいて、欠点を明記しておかないのはフェアじゃありません。きちんと説明しておきたいと思います。

@音が気になる
 高性能な家の一番の欠点は、やはり音の問題です。例えば、1階にいて2階を誰かが歩くと足音が響く。トイレの水の流れる音が気になる。1階のテレビの音が2階まで響く。換気のファンの音が気になる。これら全てのトラブルが必ず起きるわけではありませんが、トラブルの中で一番あるのはこういった音の問題です。
 気密性が高く、外からの音を家の中に伝えにくい分、家の中で発生した音も外に逃げることなく反響してしまうのです。
 この問題については、1階の天井と2階の床との間にグラスウールを敷いたり、音を吸収する特殊なものをおいたりと様々な方法で解決しようと試みているようですが、なかなか決定的な対処方法が確立されていないのも現実です。
 同じ家族が発している音であり、一緒に暮らしている息づかいのようなものなのですが、それでも気になるかもしれません。特に音に関しては、感覚の部分で感じ方も人それぞれですので、厄介な問題のようです。

 A暑い!
 夏涼しく、冬暖かいのが最大の特徴である高性能住宅で起きるトラブルのひとつに暑さ・寒さに関するものもあります。やはり欠点といえば、欠点でしょう。特に度の過ぎた夏の暑さに対しては、クーラーにも能力の限界があるということです。
 通常、高性能住宅にクーラーを設置する際には、どの程度の能力が必要となるか、あらかじめ計算をして設置します。熱量計算と呼ばれるものです。これは外気温を32℃に設定して室温を28℃にするためにはどれだけの容量があれば、この広さを冷やすことができ、電気代がいくらくらいになるのかをシュミレーションを起こせる計算です。
 ところがこの計算よりも上の温度に連日さらされた場合、つまり32℃以上の日が何日も続いた場合、設定よりも負担がかかることにないりクーラーの方が負けてしまい、涼しくならないのです。もちろん全く涼しくないわけではないのですが、涼しくするのが追いつききらないといった方が正しいのでしょうか。

Y.高性能住宅の欠点!

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