10月6日(土)

 山友クラブ秋山宿泊登山は当初台風25号が直撃するということで直前まで気をもませたが6日のうちに日本海を通過しそうなので名神ー中央経由で行くことに変更して実施することになった。
 朝、敦賀は雨だったが参加者7人は前回と同じ10人乗りレンタカーに乗り込み出発した。今回はゆったり座れた。
 9時、雨が降るプラザ裏駐車場を出発。日本海に台風がいるのでこの日の雨は覚悟の上。  ずっと雨模様だったが長野県に入るとなぜか晴れてきた。台風はどこに行ったのだろう?   12時半、駒ケ岳SAでちょっと遅めの昼食。軽めにパンですませる。 
 秋晴れのもと長野道ー上信越道と乗り継いで須坂長野東ICで高速を降りる。  15時菅平高原着。時間があるので菅平高原自然館に来たが土曜お休みという・・・  ここはラグビーの聖地だがやっていたのはサッカーばかりだった。後ろ右側が根子岳。   自然館の周りを散策した後、16時半今日宿泊する「アウトドア自然回帰線」に到着。 
 台風の情報が入らないのでどうなっているのかわからないのだが、幸いなことに長野に入ったらいい天気になった。
 車は順調に走って今日泊まる宿に着くとこれがまた亭主の趣味だらけの宿で入ったところに自転車、バイク、スキーなどが所狭しと置いてあり、油臭い。けど亭主が人懐っこい人なので許せるという気になる。 
 ミートロ−フのほかは亭主の作った無農薬野菜が中心だった。  亭主のすすめる芋焼酎「八幡」は鹿児島まで買いに行ったという。   これも亭主の趣味のオーディオルーム。趣味人を夫にした嫁さんは大変だろうなー。

 10月7日(日)
   
 部屋には5つベッドがあったので男3人ゆっくり眠れることができた。もちろん慣れないところなので熟睡したとは言えない。
 朝5時、まだ暗いうちに起きて身づくろいし、作ってもらった朝食のおにぎりをザックに入れて6時に出発。10分ほどで駐車場に着くとすでに20台くらい停まっていた。
 出発が早いので朝5時起き。暗いうちから準備にかかる私。  6時すぎ登山口の駐車場に着き、各自準備と体操。   6時20分、牧場に沿って見晴らしのいい景色の中を歩き出す。
 30分ほど歩いたところで展望台と東屋があったのでここで朝食のおにぎり1個食べる。  1時間経過。最初の目標である根子岳まで3分の2ほど来たところ。白樺の気持ちのいい樹林が続く。  やや見通しのいいところに出たが頂上がなかなか見えないし上のほうはどうもガスみたいだ。  8時20分頂上着。あと少しのところでガスがかかり始めだんだん濃くなっていき頂上は何も見えない。
 スタートしてしばらくは牧場の横で見晴らしもよく、振り向くと朝日を浴びた山々が見える。
 そのあとは下は笹原、上はシラカバやダケカンバが続く単調な道をどこまでも歩かされる。
 樹林が途切れたところでガスになりやっと着いた頂上は全く何も見えない残念な状態だ。しょうがないので写真を撮ってすぐ出発。
 ガスでよく見えないが右側がスパッと切れ落ちているこわいところ。  ルンルンの稜線歩きと思っていたが期待外れの狭い岩稜が続く。  だが20分ほど下りると笹原に出てガスも晴れてきた。やっと気持ちのいい稜線歩きに・・。
 鞍部に降りて後ろを振り返るが根子岳はやっぱりガスの中だ。ということは四阿山も・・・  木の根だらけの道を登り返す。これが急登で、またいつまでも続くのだった。  菅平から直接登る道との分岐に出る。あと0.7kmが長いのだな。でもあと少し感あり。  分岐を出ると道はなだらかになり楽に歩けるのだがやっぱり周りは何も見えない。
 尾根を下り始めるとガスもときどき切れて鞍部の広々とした笹原が見えだした。しかし、見えるはずの四阿山は見えない。そのまま樹林帯の急登に突入し、30,40分単調な登りを強いられた。
 苦闘1時間半後ようやく頂上。先客が10名ほどいる。昼食をとっている間も次々と登ってくるがまわりは依然として真っ白。あきらめて11時過ぎ下山することに。
  10時半ついに四阿山頂上に到着。ちょっと早いが昼食にする。  腹もはったし、まわりは見えんがちょっと記念撮影を1枚。  30分ほど下りるとガスも晴れて下界が見え始めた。
 はるか向こうに中四阿山(矢印)が見える。いったん下りて登り返すようだ。 12時、中四阿らしきところに到着。とがった岩の集まりだが巻いていくので安全。  このあたりの紅葉は素晴らしい。雲がかかっているが大きな浅間山も見える。  後ろを振りかえると四阿山がはっきり見える。ガスはどこへ行ったんだ・・・
 左手にこのような景色を見ながら下りていく。はるか遠くに見える緑が牧場か。  歩いても歩いても牧場に着かない。もう2時間以上歩き続けている。紅葉が見事な道はここだけく。  やっと牧場が見えて来たら急に濃いガスが立ち込めて小雨模様になる。なんなんだ。  13時50分、やっと四阿山の登山口に下りてきた。駐車場まで10分ほどかかて戻る。 
 当初から台風の影響で天気は期待していなかったのだが、長野に入ると予想外の好天で期待しながら眠りに着いた。翌日もよく晴れ前項の山歩き日和だと思ったがそうは問屋が卸さない(古いね)。
 根子岳も四阿山も山頂はスにつつまれて見えるはずのまわりの山々がまったく見えないという残念な結果になってしまった。だが、四阿山のほうは少し降ったあたりからすそ野が見え始め、ダケカンバやナナカマドの紅葉や遠くの菅平牧場、はるかに向こうには雄大な浅間山などが見えたので山歩きとしてはまずまずの景色が堪能できた。けっこう歩く距離が長くて行動時間が8時間くらいになったので疲れた。
 
 16時、今日の宿泊所ちょっとこぎれいなペンションスターダストに着いた。  花の百名山の根子岳だがマツムシソウとリンドウが少しだけというさびしさ。