8月4日(金)

 前日の夕方6時に菅の台バスセンターの駐車場に着く(駐車料金が100円上がって600円になっていた)。
 トイレの前に駐車してコンビニ弁当を食べ、腹ごなしに散歩をした後早めに寝る。熟睡はできないがそれでも4時まで寝た。
 起きてみると駐車場がいつのまにか車で埋まっているのにびっくり。 

 バスの始発は6:15なのでのんびりしていたが1時間前から並び始めたので、慌てて朝食を済ませて30分前に並ぶ。
 整理係のおじさんに聞くと「天気のいい日」こんなもんだという。「明日はもっと増える」と・・・平日なのにこんなにいっぱい誰が来るんだ・・って人のことは言えないけど(^^)
 着いたときはガラガラの駐車場だったが・・・ 5:15 チケット売り場に行列ができていたので焦る。
 それでも3台目のバスにギリギリセーフでのりこみ、まずはひと安心。ケーブルカーも行列だったが増発のおかげで7時半には千畳敷に着くことができた。
 即出発して八丁坂にとりつく。乗越浄土で宝剣山荘に寄り、濃ヶ池へ行く道の状況を確認していよいよ未知のコースだ。
7:25 千畳敷カール着。絶好の天気だと思ったが・・・ 8:00 乗越浄土に着いたらなんのことはないガスだ。   これが濃ヶ池へ下りる道。左の建物が宝剣山荘。 
 正面の山が将棋頭山だと思うがすごく遠くにみえる。  こんなはしごが2つあったが特に危ない感じはない。  時間感覚に問題がある「人の好い4人組」の後姿を見送る。 9:00 やっとたどりついた濃ヶ池。ガスがかかって神秘的に。
 最初の下り20分ほどは開けたところだったの安心だが、そのあとは見通しがきかないトラバース。もう着くころだがと思い始めたころ向こうから高年4人組が現れたので「あとどれくらい」と聞いたら、「30分」と答えるではないか。
 まいったなーと思いながら歩きだしたら、何のことはない10分で到着。どういうこったい 。






 軽いアップダウンのが15分続き稜線に出ると左馬の背と右将棋頭の分岐に出た。  右のほうを見るがどれが將基頭山なんだか・・・反対側の馬の背はガスで見えない。 9:40 気持ちのいい稜線歩きで「聖職の碑」に着く。大きな自然石に彫られている。
 分岐に出たらいっぺんに視界が開けてなだらかな稜線になる。
 のんびり歩くうちに白い標柱が見えてきて無事に山頂に到着。たまたま居合わせた人と写真の撮り合いをしたあとちょっと早いが昼食(ハンバーグ+ミルク)を食べることに。 
 さきが長丁場なので15分滞在ののち木曽駒ケ岳に出発する。
 いくつかピークがあるが多分一番向こうだろうがそう遠くはない。 10:00 やっとという感じで将棋頭山にたどり着いた。バンザーイ  分岐の手前まで戻ってきたが先がガスで行く手が見えない・・・不安。
 時々ガスが晴れるとなにやら急なガレ場が見える。いやな予感。  左手はるか下に濃ヶ池が見える(ズーム使用で近く見える)。  真ん中辺まで登って振り返ったところ(小学生が下りていくところ)。  岩ゴツゴツの急登を抜けるとようやくなだらかになりホッと安心。




 山頂から濃ヶ池分岐まで引き返して木曽駒に向かうが、途中の馬の背へ出る道が急なガレ場で足に来るし、息は切れるし、見通しはきかないしで果たしてたどり着けるのかと不安になる。
 ここですれ違った小学生(2年生と言っていた)連れの家族に道を聞かれたが丁寧に教えられなかったのが心残りだ。  


11:40 やっとという感じで宝剣岳、中岳、山荘などが見えてきた。 12:00 苦節2時間の末無事木曽駒ケ岳の山頂に立つことができた。  ここのコマクサは色が鮮やかだ。赤が目に染みる。

 やっとのことで馬の背を乗り切ったらあとは緩やかな登りになり宝剣岳や中岳(木曽駒の隣)が遠くに見えてきてひとまず安心。そして、やがて登山客でにぎわう木曽駒頂上に着いた。思ったより消耗していて、近くの人に写真を撮ってもらったが顔がこわばって笑えない(^^)。ここでアンパンとういろうを食べて、たっぷり休養を取りたかったが、時々晴れるもののだいたいはガスで遠くは見えない状態が続くので下山することに。

 ガスが晴れた木曽駒ケ岳。中岳への登りから撮る。  13時ちょうど。濃ヶ池分岐に戻る。1周5時間かかったことになる。  あとは赤い屋根のケーブルカー乗り場に降りていくだけだ。   タカネスミレ(クモマスミレかも)初めて見ると思う。 

 のんびりと花の写真など撮りながら千畳敷まで下りると、ケーブルカーや登山バスも増発しており比較的スムーズに乗ることができて15時にはバスセンターに戻ることができた。疲れはしたそこそこ元気に戻ってくることができて安堵感と達成感にひたる。

 朝、バスに乗るときに臨時の3台目があと5,6人というところで「もういっぱいです」と言われたが、前が団体だったため「一人ですけど」といって割り込むことができた。幸運といえば幸運だけどちょっとせこいぞ、こんなところで人間の浅ましさ(・・・ってまあ自分の事だけど)が出るのかもなーと思った。修行が足りんなーと反省している。

 そして・・・山頂から景色を眺めると「あー来てよかった」と思うし、広々とした稜線歩きになると「山歩きサイコー!」と思うのだが、急なガレ場の登りなんかになると「こんなえらい目する必要があるのか」と思う。要するに単純な人間なんだと思う。山歩きを純粋に楽しむようになるにはどんな心構えをしなければならないのか・・・もう一度考え直してみる必要がある・・・・これってまるでNHKみたいな結論だな(^^)。