家づくりは大変なことかもしれません。けれど夢を実現させることなのですから、楽しいことでもあります。マイホームの夢は・・・・ と想像を広げると「窓がこうでドアがこうで、ベランダがあって・・・」と、外観デザインを一瞬考えるのでしょうが、その後のほとんどを「居間はこんな広さで、こんな風がいい、寝室はこんな壁にして、子供部屋は・・・・・」という間取りを想像していくようです。理想的な家にするためには、それでよいものだと思います。自分たちがどんな生活を新しい家でしたいのか、まず想像から始めることは大切です。
 その想像から始めるのが家づくりを楽しむ秘訣かもしれません。楽しむことから初めて、少しずつまとめていけばいいのです。
 ただし、あまり今現在の生活や習慣とかけ離れすぎる夢は見ないこと。例えば、和風の生活を送っていた人が突然洋風の生活を夢見ても、あまりにも今までの生活と様変わりし過ぎて、自分でついていけなくなってしまします。

 
 また、「妻に任せた」をしないこと。これではいい家は建ちません。これはご主人に対する提言です。最近はずいぶん変わってきつつあるようですが、それでも多いのは、「俺は仕事が忙しいから、妻に任せた」もしくは「業者に任せる」式の人たちです。
 「家のことは妻に任せたので」家のことは分からないというのはご主人に多いパターンです。これは家づくりではダメ亭主の見本といってもよいでしょう。
 お金を出しさえすれば、責任は果たしたと考えるのは大間違いです。こういう人に限って「この家はほとんど妻の好みで建てられたもので、俺の知らないところで出来た家だ」と言ってはばからないのです。挙句の果てに「俺の夢はかなわなかった」といかにも不満げに言い出すのです。
 任された奥様たちは、業者との打ち合わせはするものの、自分のこだわりたいキッチンや寝室などの部分以外はほとんどが業者にお任せになりがちです。これではいい家、満足できる家になるはずもありません。
 特に構造体に関わる部分、性能に関わる部分は奥様たちにはあまり興味のないところです。一番肝心な部分であり、様々な満足感を生み出してくれるはずの部分であるにもかかわらず、業者が一生懸命説明してもほとんど聞いていない状態に等しく・・・・・・。
 女性にとっては、あまり断熱だの気密だのという話は楽しいものではないようです。興味がないのですから、どんなに説明しても仕方がない。で結局、いいかげんなところに収まってしますのです。極端な物言いです。ちょっと偏った言い方かもしれません。しかし、結構多い話なのです。
 男子たるものなどと古臭いことを言うつもりはありませんが、自分にとっても一生にかかわる問題なのです。お金を出したからそれで責任を果たせたなどと考えずに、ご主人もきちんと参加すること。奥様は必ずご主人を引き込むようにすること。何も一人で責任をかぶる必要はありません。人任せにしない、させないことです。
 

U.家づくりを楽しみましょう!

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