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春4月

写真  暖かい日差しを受けて、みかんの木は花芽や葉になる新芽がわずかに 顔をのぞかせ始めました。この時期の作業は垣の刈り込みや雑草引きなど、 よく陽が当たるように環境を整えることが中心となります。3月半ばには、新芽を 付けるための春肥も施します。

もうひとつ、新芽の出る寸前の作業は薬剤散布です。害虫や病気から木を守るためには、殺虫剤、殺菌剤などの農薬散布は欠かせません。我が家では農薬散布は必要最小限に止め、収穫の済んだ12月末と4月上旬の2回。もし、どうしても必要となればまだ実が小さい梅雨明けの頃にもう1回。ですから実ったみかんはほとんど無農薬、安心して召し上がっていただけます。


そして5月

写真  みかんは白い花をいっせいに開き、段々畑は爽やかな甘い香りに包まれます。



●放任主義も大事なポイント

写真  「ときには、子供たち(みかんの樹)を放っておく」のも、みかん栽培には大切なことだと考えています。薬剤散布や施肥をこまめにしすぎて過保護に育てると、みかんも人間同様甘えて育ってしまいます。病気にも弱くなり、健康的ではなくなってしまいます。放任主義も大事。我が家のみかんは、自分たちの力で芯から強く育っていってほしいと願い、かなり「厳しく」育てていると思います。


初夏6月

写真  枝一杯の白い花が散ってみかんの木はその後にグリーンの可愛い子房を のぞかせています。直径4から5ミリ、みかんの『素』です。これが7月下旬には 径15から20ミリ10月には6から7センチもの大きさになります。といっても、 『素』が全部実になるわけではありません。6月中に約半分が自然に落ちてしまい、 さらに7月下旬から8月下旬の間に数回に分けて『摘果』という作業で落とします。
みかんは葉25枚から30枚に1個成るのが理想的といわれ、発育不良のもの、 陽当たりの悪いもの、虫がついたものなどをひとつひとつ手で摘み取って良い実に 養分が均等に行き渡るよう調整してやるわけです。美味しいみかんを実らせるポイントになる施肥は、葉を 茂らせる窒素分、実を育てるリン酸分などを1本1本木の調子を見ながら調整配合し6月 末にもう1回施します(夏肥)。夏のもうひとつの作業は下草刈り。5月半ばに刈った後も雑草がどんどん繁るので、6月下旬・九月中にも作業します。


●急傾斜地で栽培しているから

東浦のみかん畑は、敦賀湾に面した急勾配のところにあります。おいしいみかんが育つ条件として、空にある太陽、海からの照り返しが揃ったのが東浦のみかん畑なのですが、こういう条件のところは風も非常に強く、風でこすれて少々キズができるのですが、元気に育ったみかんは皮も厚く味も濃くコクがあると言っていただいてます。



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