このサイトを運営・管理している当会について,ご紹介しておこう。
オーストリアの歴史を考える会(Society for Austrian History of Interwar Period)は,大学に拠点を置く公式な学術団体ではない。
会員も現在2名と少ないが,会員はいずれも大学で歴史を専攻していた者である。

史実に極めて忠実であろうとすることは,ときに“重箱のすみをつつく”断片化した歴史になる危険性をはらんでいるように思われる。
また,大学に籍を置かない私にとって,史実に極めて忠実な歴史を描くことは,史料へのアクセス,時間的制約から不可能である。
そのため,できる限り,アカデミックであろうと努めはするが,研究者の方からすると物足りなさを感じられるかも知れない。
あくまでもこの会では,オーストリアの歴史という素材を通して,人間存在の歴史について思いをはせてもらうことを目的としている。
ただこの“いま”を生きている私たちにとって,生かせる歴史であって欲しいのである。
生きていくうえでの重要な示唆を与えてくれる歴史,過ちを繰り返さないために知っておきたい歴史を提示したい。
大きな歴史という流れのなかに,私たちは身を置いているのだという現実。
そしてその歴史は,他の誰でもない人間が作り出したものだという真実。
いまの私たちに語れるものは何か?つねに問い続けていきたいと思う。

オーストリアといえば,音楽やハプスブルク家など華やかなイメージを抱かれる方が多いと思う。
このサイトでは,日本では,あまり知られていない戦間期の歴史をメインに紹介していこうと考えている。
また,考える会の重要なテーマである“人間存在の歴史”について深く考えるために,ホロコーストをその対象として取り上げる。
文献や大学の紹介では,旧ハプスブルク帝国領であったチェコとハンガリーにも会員の知識の及ぶ限り触れていければと考えている。

インターネットサイトでの情報提供。

- shito(史都): オーストリア現代史を専攻。
- faye: ドイツ近代史を専攻。
※代表は,shitoが務めている。

会費はもちろん無料。
いっしょにオーストリアの歴史について考えてくれる方なら大歓迎。
会の趣旨にご賛同いただける方は,下記アドレスまでメールをお送りください。

真剣に考える人にだけ参加してもらいたいので,メールには以下の内容を含んでください。
- 本名
- 連絡先(郵便番号,住所,電話番号,携帯,メールアドレス)
- 興味のある歴史分野
(大学で歴史を学ばれていた方は専攻していた分野)
- 学習した外国語歴
- 現在の職業(学生の方は所属を明記)
- ニックネーム(メンバー紹介等に使用)
※なお,個人情報については,事務上,会で保管するだけであり,一切第三者にもらすことはありません。
