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オーストリアの歴史を考える会

戦間期の歴史 〜第一共和国成立から第三帝国まで〜

 

4. オーストリア・ファシズム

ドルフス

ドルフス
(1892/10/4-1934/7/25)

シュシュニク

シュシュニク
(1897/12/14-1977/11/18)

ドルフス(Engelbert Dollfuß)政権

1933.03 オーストリア議会を閉鎖⇒権威主義独裁体制へ
1933.05 祖国戦線(Vaterländische Front)の創設
       ・・・郷土防衛団(Heimwehr)とキリスト教社会党を結合し,
         ナチスに対して有効な右翼的対抗物を作り出す目的で作られた。

  郷土防衛団を通じてムッソリーニの圧力を受ける

1933.06 オーストリア・ナチスの非合法化

1934.02 二月内乱・・・社会民主党の弾圧

→反アンシュルス的態度
1934.03 ローマ議定書・・・イタリア,ハンガリーとの協力関係
         ↑
     オーストリアの独立を支持していたムッソリーニとの結びつきを強める。

1934.07 七月蜂起・・・オーストリア・ナチスによるドルフスの暗殺
         ↑
     ムッソリーニの強硬な反対

→ドイツのオーストリア政策の転換
⇒漸進的政策
  ・・・オーストリア政府その他の組織へのオーストリア・ナチスの浸透を促進する。

*独伊の接近

*オーストリア・イデオロギー

  オーストリアの歴史的特殊性とドイツからの政治的独立という考えを結びつける。
  キリスト教的(カトリック的)ドイツ人。

⇒オーストリア・イデオロギーの限界
 ・・・よりよきドイツ人としてのオーストリア人

 

シュシュニク(Kurt von Schuschnigg)政権

→反アンシュルス的態度
 社会民主党との協力よりもオーストリア・ナチスの懐柔を選択。

1936.07 独墺七月協定

  • オーストリアの独立尊重,相互の内政不干渉
  • オーストリアが「ドイツ人国家」であることを明記
  • 親独派の入閣

 

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Last Updated : 2006/09/03
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